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<音読指導の一例>
<狙い>
・イメージカを育てる
・物語を楽しむ
・漢字を読めるようにする
・朝の時間や国語の時間で行い(教科書の進度とは別系統と考えて)教科書全部を宿題の材料とする※教科書でこれが終わると音読宿題は最低でも教科書全文(どこでもいい)となる。
<使用教材:教科書>
<進度:教科書全部を1学期中に終える(1週間でもOK)>
<方法>
1.先生の全文音読(お手本の提示)………………………………………………………………………
・その時間で読む全文を通して先生が音読する。
・ー生徒は教科書を見ながらどんな話なのかを頭の中でイメージしながら聞くことに力をそそぐ。・不要な動作はさせない。メモ(漢字の読みなど)はとらない。
※1〜5回繰り返す。この間、生徒は聞いているだけ。最初からメモをとってはいけないこと、次は1行音読をすることを教えておくとその場で漢字の読みなどを意識しながら聞くようになります。
2.1行音読。(意識付け)…………………………………………………………………………………
・1行ずつランダムに生徒に音読をさせる。
・先生が次々に指名する。
・名前を呼んで指名するのではなく机間巡視しながら動作で指名する。
※目の前に指を出したり、肩を叩いたり、机をノックしたりして、生徒が教科書から目を離さないでも指名されたことが分かるようにして集中を切らさないようにする。
3.ペア音読練習
・ペアを指名して1行ずつ音読練習をさせる。
※この時には漢字が得意なこと苦手な子を組ませて練習の中で共同作業をさせる。
4.ペア音読コラボレーション
・ペアを数組指定して6-10行を振り分けて音読させる。
5.宿題としての活用方法
・ページ数を指定して1行音読練習を宿題とする。
※ペアは当日指定します。誰が当たるか分からないのでみんなが準備します。一人で読むので適度の緊張感があります。漢字が苦手な人は自然に音読を聞きながら自分で注意して漢字を覚えようとします。
<注意>常に読んでいるのは1人であること。なぜならば言葉は聞いてイメージを再現することが重要だからです。大勢で同時に読むと聞くこともできないばかりかイメージすることさえなく、ただ文字を音声かするだけの無駄な時間の共有になってしまいます。要注意です。合唱のような音読は効果的ではありません。