DEAD POETS SOCIETY
〜いまを生きる〜
   1993年 アメリカ
監督 ロン・アンダーウッド
出演 ロバート・ダウニーJr
    エリザベス・シュー
   キーラ・セジウィック

前にさ、公文塾のCMやったかな? 男の子がこっちに向かって悲しげに、
「どうして子供は勉強しなくちゃいけないんですか?」って言うのあったやん?

他には、「私は今なにを勉強すればいいんですか?」とか、
「好きなことだけ勉強してちゃいけないんですか?」みたいな。
「勉強しないとどうなるんですか?」ていうのもあったかな?

もし自分が「どうして・・・?」って質問されたら何て答える?
と、すっちょん家の男どもにリサーチしてみたところ、

弟は⇒「しなくていい」
父は⇒「自分を知るため」
兄は⇒「学ぶことの基礎と習慣をつけること」 (+補足↓)

    "基本的に勉強ってずっと続いていくわけね。新しい会社入ればそこでのこととか…
    そのことに備えてが、一つ。あとは、教養を付けるため。
    「教養は心を飾る宝石だ。しかもそれはお金がかからない。」ってゲーテの言葉だけど、
    たしかに教養のあるヤツとないヤツとではものごしがまるでちがう。
    そのことに対する基礎とも考える。"(兄からのメール、そのまま引用)

なるほど兄ちゃん正論です。。。人生経験に基づいた良識ある大人の意見で考えさせらます。協力ありがとう!
でもすずはパパンの回答にちょっぴり鳥肌。心に響いたというか..思いつきもしなかった方向から来たもんだから、感動してしまった。兄の意見も良いけれど、すずのような劣等感の強い子供はプレッシャー感じてしまうかも。

それに、"今"という時間が永遠に続くような世界で生きている子供たちに、そんな先の話は別世界すぎて
納得できないかも。。"今"自分がしていることに対しての疑問であるわけだから、社会に出てからどうのこうの
とかじゃなくって、聞き飽きた"世間の常識"というやつでもなくて、もっと違う"何か"を期待していたような。。。

難しい理屈とかではなくて、もっと違う"何か"。。。

学校とかでは教えてくれないような、もっと心ごと動かして納得させてくれるような"何か"。
喉のもっともっと奥の方に引っかかっているその"何か"。出そうで出てこない、その答え。
その見えない答えが知りたくて、もどかしくて、だからそういう質問をしたような気がする。
ということで今回は、パパンのこの回答を採用させていただくことにしました。

ちなみに、すずの回答は「勉強?何それ?どうでもえ〜んでな〜い?」
・・・・ま、すずはいいとしても(いいのか?)、名門進学校卒の弟まで
そんなこと言っちゃってよろしいんでしょうかって感じなんですけれども。

・・・いや、だからこそ、そんなこと言っちゃってしまうのかも。
ちょうど『いまを生きる』のような、優等生の集まりみたいな、
規律と伝統に縛られた厳しい校風だったらしい。

この映画を見ると、その進学校に進んで輝きを失ってしまった弟と、
進路のことでいつも意見が対立していた父と母のことを思い出す。