【総索引】
◆脳についての話です。
●思考は主に大脳皮質と小脳で行われます。
また、大脳皮質は140億個の細胞で成り立っています。
よく、この140億という数字を取り出して様々なことが言われますが、小脳は1000億個の細胞で成り立っています。
実は、注目すべきはこの1000億の方です。
さらに、ほ乳類は脳構造が多層化しています。人間は6層です。
このことも人間の高度な思考と密接な関係があります。
●結論からお話しします。大脳皮質の本来の役割は思考の司令塔としての役割です。司令塔は大変優れていますが、全ての作業を自分でするには限界があります。つまり、司令塔には多くの部下が必要なのです。それが小脳です。ただし、脳全体が未熟な場合は全ての処理を司令塔である大脳皮質が代行しますが、それは本来の仕事ではありません。ですから、優れているからと言っていつまでも大脳皮質に全ての処理をさせることは負担を増加させ本来の仕事の邪魔をすることになります。
●役割の変更時期は6歳から12歳の間(自然な発達をしていれば9歳前後)です。つまり、この時期に大脳皮質は全ての処理をする万能選手から本来の司令塔へと変身するのです。このことで高度な思考が可能となります。
●思考の構造:
幼児が暗記を得意とする理由
暗記を強化(利用)してはいけない理由
高度な思考ができる理由
●誰もができる100%効果的な学習方法:視考力の育て方・使い方