頭の健康診断はコチラ:年長〜小6:中学生は小5-6を使って下さい
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  総索引 ●スローフード運動の核は「正しい味覚の育成」です。同様に教育では感味力養成が第一に来ます。感じること味わうことが  出来なければ自力で判断できないからです。人間らしい判断は安定した情緒と正しい感情がベースとなって思考を働かせ  判断を下すという流れが必要だからです。人間らしい判断を混乱させる情報が氾濫している中ではより一層強固な、ベース  が必要です。感味力養成が急務なのです。その上で必要な教育の核は「正しい思考力の養成」です。正しい思考力は幼児期  の確かな視覚イメージを必要とします。さらに、思考力はそのイメージの移動・変形・連想・比較というイメージ操作までを  必要とします。これは視考力を育てないと出来ません。  簡単お手軽な様々なファーストフードを食べていては正しい味覚を育てられないのと同様に簡単お手軽な「読み・書き・計算」  では思考力は育てられないのです。また、幼児期の強い刺激が異常味覚を育てるのと同様に幼児期の無用な脳の活性化は  異常脳を育てます。  確かな味覚イメージを必要とします。正しい思考力は幼児期の確かな視覚イメージを必要とします。さらに、思考力は  そのイメージの移動・変形・連想・比較というイメージ操作までを必要とします。これは視考力を育てないと出来ません。  簡単お手軽な様々なファーストフードを食べていては正しい味覚を育てられないのと同様に簡単お手軽な「読み・書き・計算」  では思考力は育てられないのです。また、幼児期の強い刺激が異常味覚を育てるのと同様に幼児期の無用な脳の活性化は  異常脳を育てます。 ●効果的な学習の原則は「Slow-in & Quick-out の原則」です。入力をゆっくりすると、出力は速くなるのです。 「味わう教育」はまさに Slow-in のことです。幼児期は「味見」ではなく「味わう」ことが大事なのです。教育も同じです。 …………………………………………………………………………………………… ●競技練習と教育〜Fast food VS Slow food〜  競技練習と教育とは全く異なります。ところが、教育という名の下に、競技練習ばかりをさせている人達がいます。 これでは教育は出来ません。教育は教育として、競技練習は競技練習として教えるべきです。  入試は競技です。ですから、作戦と技が必要になります。しかし、それはキチンと作戦をたてて必要な技を身につけ るように指導すれば、教育を侵害するものではありません。問題が発生するのは、競技のための作戦や技を教育と同一 視する場合に起こります。商業的な教育機関では、この「競技練習と教育のすり替え」は意図的に行われており、保護 者を混乱に陥れています。  指導者は競技練習と教育を混同してはいけません。もちろん保護者も同様です。教育とは何かを一人一人が自分の言 葉で理解し、自信を持って子供と接することが必要です。さらに、学校の先生であれば、小中に関係なく、教育と競技 練習のどちらにも精通しておかなければいけません。そうでないと、子供がおかれている状況を正しく把握できないか らです。これは時代の要請なのです。時代によって求められる先生像は異なるのです。教育も知らない、競技練習も知 らないでは論外ですが、子供と接する立場である以上は、子供たちを取り巻く時代の要請や保護者の要請に対応できな ければいけません。  トラクターの目的は畑を耕すことにあります。タイヤの下は高速道路やサーキットではなく畑でなければいけません。 一方、スポーツカーのタイヤの下が畑では、いかに優れた性能を持っている車でも速く走ることはできません。それど ころか、畑にとっては迷惑であり、ひいては畑自体を使い物にならなくしてしまいます。もちろん、トラクターは考え る学習、スポーツカーは反射式学習です。  ご存知のように、よく耕された畑では豊かな作物を収穫できますが、スポーツカーで荒らされた畑では豊作の望みは ありません。それなのに、子どもにスポーツカーを与えて畑を耕せと言っている人がたくさんいるのが今の教育界の現 状です。  スポーツカーを与えられた子どもは、仕方なくスポーツカーを使うために畑を固めて走りやすくするでしょう。とこ ろが、その畑では何の作物も収穫できず、花一輪さえも咲かないのです。  異変に気づいたときには、畑はカチカチに固まっていて、修復が難しい場合が多いのです。ただ、そんな場合でも畑 自体は限りない回復力を持っていますから、諦めずに耕せば、少しずつですが畑は応えてくれます。  スポーツカーを自力でトラクターに改造できる子供はいません。ですから大人は子供にスポーツカーを与えてはいけ ないのです。  2002年4月から導入された新しい学習指導要領では大幅な内容削減が行われていますが、文部科学省は同年一月に 教科書を超えた発展的学習を奨励する「学びのすすめ」を発表しています。一方で、学力低下に直結する内容削減をし、 一方では希望者のみに補習をする発展的学習を奨励しているのです。これは、見方によると、義務教育の中での学習環 境の差別化です。  「学びのすすめ」を受けて「土曜教室」「土曜スクール」「土曜補習」などを実施している学校もあります。既に学 校間格差ができているということです。今後も学校間(校長や教頭の考え方)での学習環境の格差は拡大するでしょう。 また、個人(家庭)としてみると、最大の問題は希望者のみが補習を受けている点にあります。学習内容の削減という差 別を受けているのに「勉強が楽になってよかった」と思っているようでは自分の子供を守ることはできません。保護者 は教育に関して確かな知識と目をもっていなければ子供を守ることはできない時代になっているのです。  最後に保護者に対して日本の義務教育について話しておきます。忘れられがちですが、日本の義務教育の中に受験指 導という発想は一切含まれていません。ですから、小中学校では受験指導は一切しなくていいのです。日本の義務教育 は中学で終わりなのです。甘えてはいけません。高校進学を希望するのならば、自力で(各家庭で)対策を立てなければ ならないのです。学校の先生が受験指導をできなくても文句は言えないのです。ただし、受験指導をしてはいけないと いう制限もありません。保護者として受験指導を要請することは可能なのです。  時代は刻一刻と変わっているのです。この変化を子供の教育に有効的に利用するためには保護者と教師の工夫が必要 なのです。工夫次第で教育の場は劇的に変わるのです。 「私たちはスピードに束縛され、習性を狂わされ、家庭のプライバシーにまで侵入し、ファーストフードを食べること を強制されるファースト・ライフというウィルスに感染しています。そこで、ホモ・サピエンスは聡明さを取り戻し、 我々を滅亡の危機へと追いやるスピードから、自らを解放せねばなりません」これは、パリのオペラ・コミックで発表 された「スローフード宣言」の一部です。1989年にイタリアの片田舎ブラという町からはじまった「スローフード運動」 が今世界の注目を浴びているのです。「ファースト・ライフというウィルスのワクチンはスローフード」とスローフード 協会の会長、カルロ・ペトリーニ氏は言っています。このウィルスは教育界にも害を及ぼしているようです。 …………………………………………………………………………………………… <参考> http://www.teagarden-m.net/tea/blend/mikaku.html 昨年、ゲストティーチャーとしてお迎えした三國シェフの言葉です。 「味の違いがわかるということは、感性を育てるための大切な要素です。  しかし、味覚の発達は3年生(10歳)くらいまでで、終わるので、  それまでに味覚の教育をしっかりしておく必要があります。」 「味覚を感じる味蕾が増える小学生の頃に教えないと」と3年前から 各地の小学校で料理教室「KIDSシェフ」や味覚教室を開いている、 フランス料理シェフ三國清三さん。 …………………………………………………………………………………………… http://www.dainippon-pharm.co.jp/jobi/job/vol_019/vol_019.htm 健 康 常 備 学 19 未来の「味蕾 ( みらい )」をたいせつに。 まもなく季節は食欲の秋。そこで今回は「味覚」のお話です。すべての味は、 口の中にある「味蕾」がキャッチして脳へ送ることで感じます。乳児では約1万個 もあると言われるこの味蕾、一説によると歳とともに減少し、70歳を過ぎると成人 の半数以下になってしまうのだとか。このように「味覚の衰え」は主に老化による ものとされていましたが、近頃では若者の間でも急増しているのだそうです。 原因のひとつは、度を超えた激辛食品。刺激の強すぎる味は舌をマヒさせ、味覚障害 をひき起こす危険性があります。また和食ばなれの影響も。和食ならではの繊細な味 つけによる訓練がされず、鈍感になっているようですよ。 健康的な味覚づくりは、健康的な食生活から。まず大切なのが、味覚づくりに欠かせない亜鉛。 これが少しでも不足すると、味細胞の代謝がうまくいかず味覚異常の原因に。 亜鉛を多く含む豆や野菜、海藻などをしっかり摂ることです。また、よく噛んで味わいながら 食べる、少しずつ味付けを薄く変えていく、などの味覚トレーニングも効果的。 ちなみに極端に熱いものや冷たいものは、本来の味を感じさせないため味覚の訓練には向きませんよ。 「味」の由来は「口」で感じる「未(かすかなもの)」。素材の味を楽しみながら味覚を育てる、 ちょっと美味しいお話でしょ。 ……………………………………………………………………………………………