・幼児期にさせてはいけない学習が2つあります。1つは高速学習。もう1つは多量学習です。 ・内容に関係なく高速学習は異常なストレスを作り出し、考えない頭を作ります。これは頭の防衛反応ですから、どんなに内容が良くても高速になった途端に反射的にストレスに変化します。そして、柔軟性を無くし固い頭が出来上がります。考え方も硬直的で融通が利きません。しばしば短絡的な考えという表現を使いますが、考えることができないように育ってしまっているのです。反応するだけの頭は時間をかける判断を嫌うからです。 ・多量学習は反復学習も含みます。復習は時には必要ですが徹底反復などという質より量で押し込める覚え方は手抜きの習慣を作ってしまいます。あるいは結果さえ良ければ過程はどうでもいいやという表面的な力だけを追うようにさせてしまいます。そうしないと間に合わないからです。 ・幼児期に身に付けなければならないことは手を抜かない学習です。それなのに高速多量学習で手抜きの習慣を時間とお金をかけて懸命にたたき込んでいる保護者や教師がいます。覚えなくていい時期に多量の項目を覚えさせ、身に付けてはいけない時期にスピードを身に付けさせ、表面的な役に立たない弊害を生む力を学力と偽り子供の才能を枯渇させてしまい、挙げ句の果てには勉強が足りないと言う。 ・特に幼児期の計算練習と漢字は要注意です。内容は良くても方法を間違えると命取りになります。 |