総索引
「10の補数と九九」以外の計算は暗算ではなく筆算でしましょう<
酷い勘違い
●よく、「いつまで指を使って計算しているの?」という言葉を聞きます。
 絶対に言ってはいけません。
 この言葉は、無知で貧弱な考えから出た最低の言葉です。教育者失格の証と言っても過言ではありません。
 ところが、私は小学校の先生からこの言葉を聞いたことがあります。文字通り呆れて言葉もありませんでした。教育の何たるかを、算数の何たるかを、計算の何たるかを、全く知らない教育のド素人の言葉です。そこには教育者としての教養を微塵も感じさせることがない殺伐とした教育観を感じるばかりでした。
 現実問題としても、大学の入試でさえ計算をするときに指を使ってはいけないという決まりはありませんし、これほど子供の成長を損なう言葉はそうそうありません。指を使わないで計算できる必要は皆無なのです。もちろん、自然に指は使わなくなりますが、「指を使わせない」ようにすることとは全く違います。「指を使わせない」ことによる弊害は多岐に渡り、心・頭・体の隅々にまで悪影響を及ぼします。場合によっては一生残る傷を刻み込みます。
 大袈裟に言っているわけではありません。心して聞いて下さい。幼児・児童期の「指折り算」は健康面でも学習面でも非常に有効で大切な学習方法なのです。私は「大事な大事な指折り算」と言っています。「指折り算」は、あらゆる数や計算の概念を理解するときの最も根本的な自信の素になります。この自信を大事に大事に、出来るだけ長く持つことが、自信と余裕と満足と人間としての進化を約束するのです。「おいおい、たかだか指折り残で何を大袈裟な事を」と思われる人も多いでしょうが、ちっとも大袈裟ではありません。人間が「計算」をできるようになったのは、両手の10本指のお陰です。数式は簡略化された記号に過ぎません。実態のない(十分に感じることが出来ない)記号は自信にはならないのです。「指折り算」が圧倒的に優れているのは、体(頭)が自然に最も効果的に納得するための体感ができるからです。ですから、「指折り算」のことを「体感計算」とも言います。体感計算は飛躍的な計算力を約束するだけでなく、確かな感覚を味わうことができますので感情も安定します。人間にするための教育だから、体感が重要なのです。そして、その確かな体感さえあれば、その感覚をイメージに置き換えることは簡単に出来ます。すると、誰もがイメージ操作は超高速でできますので、計算も何の練習もしなくても超高速で出来るようになるんです。
 計算の最重要項目である「10の補数」を体感計算で修得してイメージ計算まで来ると、今度はイメージを使って九九を有効利用する「三角計算」(●ページ)に移ります。この二つをマスターすれば、あとは筆算だけで計算練習は終わりです。何百題もの問題を解く必要もありませんし、タイムを競う必要も全くありません。筆算ができれば「10の補数と九九」以外の暗算は、全て不要なのです。不要と言うよりも弊害になるのでしてはけないのです。反対に、筆算は小1の一桁同士の足し算から教える必要があります。当然、指折り残で計算することになりますが、「筆算」という形は見せておく必要があるのです。「計算はどんなに簡単な計算でも『10の補数と九九』以外は筆算でする」という基本姿勢が大事だからです。このことを一年間かけて体で覚えることが出来るように環境設定するのです。このような周到な準備が、自然に何の抵抗もなく計算力を高める仕組みなのです。先を見越した準備は、単純な前倒し学習とは全く異なり、子供の興味と才能を健全に活用できます。
……………………………………………………………………………………………
<0歳から15歳までの家庭学習のヒント:抜粋>目次(索引)
§5:速くてはいけない!(計算が速くてはいけない理由)   
§8:よい宿題・悪い宿題
§9:蔓延する『満点落ちこぼれ現象』
§10:やってはいけない11の家庭学習方法
§11:伸びる子供の共通点
§13:誰にでもできる効果的な学習方法
§17:習い事の落とし穴Your will makes your way.
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§5:速くてはいけない!(計算が速くてはいけない理由)━━━━━━━━━━━━━━━
速くて悪いことはないと思っている人が大勢いらっしゃいますが、速くてはいけないことも
あるのです。特に、考える力を養成すべき時期には速さは大敵となるのです。「作業と思考
は反比例する」ということをご存知でしょうか。例えば、単純作業を速くやろうとする場合
を考えてみて下さい。単純作業を速くやるには何も考えないで作業に没頭する必要がありま
す。また、速い作業をしている時に何かを考えようとしても考えられません。つまり、速い
作業は考えることを妨害する作用があるということです。この基本的な作用を頭においたう
えで小学校低学年の家庭学習の方法を見直すと、高学年で伸びる子供・考える力のある子供
の育て方が自然に分かると思います。小学校低学年の時にしなければいけないことは「考え
る力」と「正しい家庭学習の習慣」を身につけることです。そして「考える力」を養成する
ためには、できるだけ条件反射の養成となる高速の機会的反復作業をしないことです。具体
的には計算等でスピードを競うことは最もいけないことです。スピードをつけることはいつ
でもできますが、ゆっくりジックリ丁寧に考えるという習慣はなかなかつかないものです。
さらに、考える力のない子は小4からの抽象概念の世界を理解すること自体が難しくなりま
すので、全教科で落ちこぼれる可能性が出て来ます。また「分かる」ことと「できる」こと
とは必ずしも一致していないことも知っておくべきです。手順をまねて答えを出しているだ
けの「できる」では、いつまでたっても「わかる」状態にはなりません。
§8:よい宿題・悪い宿題 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
宿題はやればいいというものではありません。問題は内容です。本来宿題とは、理解度や習
熟度に合わせて一人一人違う内容であるべきものなのですが、今では全国的に「教科書の本
読み」「漢字の書き取り」「計算ドリル」の3点です。従って、自分の子供にあっていない
と思われるときには積極的に変更してもらって下さい。特に上記3点の宿題は良質の宿題と
は言えない側面がありますので要注意です。以下に、その理由と改善方法を記しておきます。
◆教科書の本読み ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一見よさそうですが、同じ文ばかり読まされていると何も考えずに(イメージ化することなし
に)読み飛ばす習慣だけがつく危険性があります。
<改善方法>…………………………………………………………………………………………… 
教科書が読めるようになったら教科書の代わりに絵本を読んで1回分とします。     
※学校図書を利用すると、図書館も上手く使えるようになります
◆ 漢字の書き取り ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
国語の基本のように思われていますが、漢字の書き取りがキッカケで国語嫌いになる子供が
大勢いるので要注意です。また、漢字の場合は、書きを覚えることよりも読みを覚える方が
格段に簡単で力もつき、文部省も、読みを優先させるように奨励しているにも拘わらず殆ど
の学校では一律に読みと書きを平行して覚えさせています。例えば、6年間の漢字の読みは
1ヶ月もあれば、小2でも覚えることができます。そして、読みが出来れば何でも読んで吸
収することができるのです。全ての学習に通じることですが入力(読み)あっての出力(書き)
です。書く事は後でいいのです。
<改善方法>…………………………………………………………………………………………… 
漢字読本の作成(1つの短い物語の中に1学年分の漢字が全て出ている読本)手本漢字練習帳の
作成(全てのマスの横に手本の漢字が書いてある漢字練習帳)
◆ 計算ドリル ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
算数の基本のように思われていますが、本当の基本は技を覚えることではありません。どう
いうときにどんな技を使うべきなのかを判断する思考力をつけることです。また、計算を平
均以上に速くすることには大きな問題があります。計算は作業であり、作業と思考は反比例
することが分かっています。つまり、高速学習(高速の計算など)は考える習慣を消滅させて
いる可能性があるということです。速くて悪いことはないと思われがちですがあるのです。
特に考える力を養成すべき時期に速さを求めてはいけないのです。
<改善方法>……………………………………………………………………………………………
 ちょっと複雑な文章題を「ゆっくり、ジックリ、丁寧に」文章から絵(図)を書いて式を立
てて、正確に計算する(暗算ではなく筆算を記録しておく)。  
§9:蔓延する『満点落ちこぼれ現象』━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
小学校低学年(小1〜小3)の時には満点ばかりとっていた子が小学校高学年(小4〜小6)に
なると、特に原因があるとも思えないのに、次第に落ちこぼれていくという現象が全国で蔓
延しています。この現象を『満点落ちこぼ れ現象』といいます。最大の原因は小学校低学年
(小1〜小3)での「親子学習」にあるようです。理由は単純です、最も学習習慣が付きやす
い小学校低学年(小1〜小3)の時期に学習の最も基本となる「他人に質問する」という習慣
をつけることが出来なかったからです。「親子学習」とは先生(他人)に質問しない習慣を付
けていることと同じことなのです。習慣には「する習慣」と「しない習慣」があります。
「しない習慣」は見えないので意識されない事が多いのですが「する習慣」と同様に意識す
べきことなのです。「親子学習」にはくれぐれも注意して下さい。この他には、やはり表面
的な理解に止まっていて深い学習を怠った結果、暗記力と計算力で満点をとっていた子供達
が高学年で学業不振になっています。「計算を速くする練習をしてはいけない」のです。繰
り返しになりますが、小学校低学年ですべきことは計算を速くすることなどではなく、考え
る問題を通して深い学習をすることです。
§10:やってはいけない11の家庭学習方法 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 特に小学校低学年でやってはいけない11の学習方法をまとめて紹介しておきましょう。
◆親子学習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
高学年で伸びない原因のNo1です。低学年で親子学習をすることの弊害は高学年で必ず必要
になってくる「他人である先生に質問して問題を解決していく」という習慣を消し去ってし
まうことにあります。つまり、親子学習は先 生(他人)に質問しない習慣をつけていること
と同じなのです。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
どんなに細かいことでも「連絡帳」や「分からん帳(質問ノート)」を使って先生に教えてもらう
ようにして、先生に質問する習慣を付ける。
◆宿題学習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
宿題には良い宿題と悪い宿題があります。そして、現在では良い宿題を出してくれる先生は
数えるほどしかいないのが現状です。もしも、自分の子供の宿題が「おそまつ3点セット」
と呼ばれている3点「教科書の本読み」「漢字の書き取り」「計算ドリル」が中心となって
いるようならば、少し工夫する必要があります。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
「教科書の本読み」は「絵本の本読み」に「漢字の書き取り」は「漢字読本の読み」に「計
算ドリル」は「一日(一週)一題文章題」に変更する。
◆準拠学習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国立教育研究所の調査では、現場の先生たちの殆どが(99%以上)が現行教科書に不満を持っ
ています。その現場の先生たちが不満を持っている教科書に完全に沿った学習では、弊害が
出るのは当然です。では、なぜ弊害がでるのか、実際に教科書を見ながら検証してみましょ
う。(算数の単位が分かりやすいので、以下に算数の単位を見ながら説明します)教科書では
以下の順序で単位が説明されています。
 @(1年上)長さの絵モA(2年上)cm・mmモB(2年下)mモC(3年上)km
一見、簡単なもの(身の回りの物)から難しいものへと自然に移行しているように見えまが、
よく見ると本来は全て関連している単位の構造を無視してバラバラにコマ切れ状態で部分的
な説明が加えられています。これでは、バラバラの知識をバラバラに暗記するしか方法はあ
りません。このようにして、理解力で消化すべき部分を暗記力で消化していくと、応用が利
かずに、本来は難しくないことまで難しく感じるようになってしまうのです。このように、
単位一つをみても教科書の内容だけを学習していたのでは、暗記に頼らざるを得なくなり、
混乱を招くことになるのです。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
正しい(深い)学習ができるテキストを使って学習する。
◆先行学習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先行学習より潜行学習(深い学習)が大切です。小学校低学年の学習項目は表面的には極端に制
限されています。しかし、それは表面的にはということで実は少しでも応用が利くように深い
学習をしようとすると時間が足りません。ましてや、表面的なことをマスターしただけで先行
学習(高学年の学習)に移ることなどは全くのナンセンスです。小学校低学年の算数の教科書で
見てみましょう。低学年の教科書では、計算に関しては何度も教科書の中に復習項目があるの
で特別な家庭学習をすることもなく理解できる構造になっていますが、その他の項目はかなり
簡潔に説明されています。ところが、この計算以外のことを深く理解することが高学年で伸び
る必要条件となっているのです。例えば、文章を記号化するイメージ力の養成や単位の構造の
理解などです。先行学習でツギハギだらけのつながりの見えない知識だけを増やしても、結果
は子供に負担をかけるだけで応用力(考える力)をつけることなどできないのです。低学年で
の学習項目が極端に少ない本当の理由をよく理解して家庭学習に役立てて下さい。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
良質のテキストを使った深い学習を心掛ける。
◆垂流学習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
やってる割には思うような結果にならないという声をよく耳にしますが原因の98%以上が
「タレナガシ学習」です。<●問題集をするモ●答え合わせをするモ●復習する>で終わって
しまっている人は「垂流学習」をしていると言っていいでしょう。効果的な学習とは間違った
基本中の基本です。つまり、その場だけの理解の確認ではなく理解の定着の確認が必要なので
す。そして、この理解の定着が実力なのです。多くの人は1度間違った問題は、また間違いま
す。ですから、間違った問題を直ぐに復習して理解したと思い込み復習する機会をなくしてい
ては実力の伸びはないのです。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
「分からん帳」を作る。
◆高速学習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
速くて悪いことはないと思っている人が大勢いらっしゃいますが、速くてはいけないこともあ
るのです。特に、考える力を養成すべき時期には速さは大敵となるのです。「作業と思考は反
比例する」ということをご存知でしょうか。例えば、単純作業を速くやろうとする場合を考え
てみて下さい。単純作業を速くやるには何も考えないで作業に没頭する必要があります。また、
速い作業をしている時に何かを考えようとしても考えられません。つまり、速い作業は考える
ことを妨害する作用があるということです。この基本的な作用を頭においたうえで小学校低学
年の家庭学習の方法を見直すと、高学年で伸びる子供・考える力のある子供の育て方が自然に
分かると思います。小学校低学年の時にしなければいけないことは「考える力」と「正しい家
庭学習の習慣」を身につけることです。そして「考える力」を養成するためには、できるだけ
条件反射の養成となる高速の機会的反復作業をしないことです。具体的には計算等でスピード
を競うことは最もいけないことです。スピードをつけることはいつでもできますが、ゆっくり
ジックリ丁寧に考えるという習慣はなかなかつかないものです。 さらに、考える力のない子
は小4からの抽象概念の世界を理解すること自体が難しくなりますので、全教科で落ちこぼれ
る可能性が出て来ます。また「分かる」と「できる」とは必ずしも一致していないことも知っ
ておくべきです。手順をまねて答えを出しているだけの「できる」では、いつまでたっても
「わかる」状態にはなりません。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
「一日(一週)一題文章題」を実行する。※「どんぐり倶楽部」の文章題教室で実践中!
◆圧縮学習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一定量の問題を消化しさえすればいいと思っている人がいますが大間違いです。確かに、小
学校低学年の問題は1週間分を1日(人によっては1ヶ月分を1日)で消化することも可能です。
ですが、それは絶対にやってはいけないことなのです。小学校低学年ですべきことは「考える
力」と高学年でも通じる「正しい家庭学習の習慣」を身につけることです。そして、高学年で
も通じる「正しい家庭学習の習慣」の一つは、毎日学習することです。ですから、量としては
1日でできることでも7日あるいは5日に分けて学習することが大切なのです。なぜならば、
低学年で週に1日しか勉強しない習慣が付いてしまうと、高学年になって難しくなったからと
いって週に5日勉強するようには絶対になりません。ところが、低学年の時から週に5日勉強
する習慣を持っている子は、高学年の学習量に対応した家庭学習が可能になるのです。簡単な
学習内容でも毎日できない子が難しい学習内容を毎日できるわけがありません。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
少ない量でいいから、毎日「ゆっくりジックリ丁寧に」学習する。
◆放任学習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
学校にお任せ・塾にお任せ・家庭教師にお任せ・参考書にお任せ、はいけません。大切なのは、
何をしているかではなくて、どのようにしているかです。そのためには、どういうふうに学習
しているかがわかる仕組みを学習の中に組み込む必要があります。最も効果的なものは添削ノ
ートです。添削されたノートを見れば子供の理解度・教師の力量・進み具合など全てのことが
明確に分かります。逆に、添削ノートに代わるものがなければ、正しい学習状況の判断はでき
ないということです。テストで分かることはごく一部分のことです。学習の内容が分かるよう
な手法を導入して下さい。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
「分からん帳」を提出する。
◆点数学習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
正しい学習をしていると自然に点数が気にならなくなります。点数主義が悪いということで
はありませんが、欠点が多いのです。問題は捉え方・利用の仕方です。つまり、適切な後処
理をすれば何点であろうと、点数が気にならなくなるうえに学習意欲が沸くのです。最も効
果的な学習(正しい学習)は「自分の分かっていないところを見つけて、理解できるまで先生
に質問する」ことです。ならば、何点であろうともキチンと間違った部分を「分からん帳」
に抜き取って、先生に提出すれば何の苦労もなく完璧な学習ができるわけです。点数とは単
に「分からん帳」に入れる問題が多いか少ないかを示すインジケーターに過ぎないのです。
点数で一喜一憂するのは、文字通りナンセンス(意味のないこと)なのです。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
点数に関係なく「分からん帳」を作る。
◆自学自習 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自学自習とは誰もが目指す究極の学習方法です。究極の学習方法ですから簡単にできるわけ
がありません。少なくとも小・中学生にできる方法ではないのです。本来の自学自習とは専
門的な研究活動ができる施設・頭脳・方法を持った人だけができる方法なのです。にもかか
わらず「詳しい解答解説があれば一人でも勉強できる/一人で勉強することが自学自習だ」
と思っている親が大勢いますが、大間違いです。参考書を読んで分かる子は、学習内容が既
に分かっている子です。あるいは、読解力・思考力が優れている子です。参考書は専門家が
書いたものです、しかも、その参考書は、子供のレベルの言葉で書かれてはいないのです。
そんな参考書をいくら読んでも分からないのは当たり前なのです。子供の言語レベルは一人
一人異なっています。そんな子供達に対応できる参考書などないのです。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
先生と「分からん帳」のやりとりをする中で、自分の言葉のレベルでの説明になるまで「分
からん帳」の提出を繰り返して自分だけの参考書を作り上げる。
◆早期教育 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一般に行われている早期教育は単なる先行学習であることが殆どです。発達の一般定理とい
う法則でも明らかな様に、小3までの知識は工夫次第で就学前に習得することは比較的簡単
なのです。しかしながら、結果はよくありません。理由は学習時期と学習内容のミスマッチ
です。早期教育で学習する内容自体は悪くはないのですがタイミングがズレているので、本
来習得すべき学習内容(考える力)が欠落したままでの応用の利かない知識の集積になってし
まっているのです。これでは、高学年での伸びは期待できません。早期教育の結果が芳しく
ないのもこれが原因と考えられています。最も重要なのは、自然な頭の発達に即した正しい
時期に正しい学習内容を習得させることです。
<対策>…………………………………………………………………………………………………
先行学習などではなく、良質の問題を通して自然な発達に即した深い学習をする。
§11:伸びる子供の共通 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伸びる子供には共通点があります。「考える力」と「先生に質問する力」がある子です。処
理能力の速さや知識量は関係ありません。小学校低学年で評価されがちな計算の速さや脈絡
のない多量の知識(漢字の書き取り等)は関係ないということです。高学年でも伸びる子に育
てるには、小学校低学年で「考える力」と「先生に質問する力」の養成をすることです。速
さや知識の養成は高学年で十分なのです。反対に伸びない子供の共通点は「考える力がない
こと」と「先生に質問する力がないこと」です。速さを求めると思考力が育ちません。親が
質問に答えると先生に質問する必要がなくなります。速さを求めることと親子学習が伸びな
い子供を育てるのです。ですから、特に小学校低学年では「考える力」と「先生に質問する
力」の養成に時間をかけなくてはいけないのです。
§13:誰でもできる効果的な学習方法 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
効果的な学習方法とは、自分の弱点となっている項目の問題を集めて先生に質問して解消す
ることです。単に問題の量をこなしたり、分からないことを自分だけで調べようとしては、
せっかくの努力も報われません。また、いくら効果的な学習方法でも簡単でなければ続きま
せん。だから「分からん帳」なのです。「分からん帳」を使えば何の苦労もなく自分の弱点
となっている 項目の問題を日々最新の状態で集めることができます。また、先生への質問も、
問題そのものを入れてあるので具体的な添削指導をしてもらえます。切って貼るだけの方法
で効果があるのか疑問に思う人もいますが、 弱点項目の収集は単なる作業です。作業は簡単
な方がいいのです。切って貼るという方法以上に簡単な方法はありません。また、先生に質
問することが苦手な子でもノートを提出するだけでいいのですから、これ以上に誰にでも対
応できる学習方法はないでしょう。保護者から先生に「質問ノートを作った様ですので、
よろしくお願いします」と一言頼んでおくと効果抜群です。さらに、弱点が具体的な形で解
けなかった問題として最新の状態で記録され続けますから「分からん帳」以外の問題集をす
る必要がないことも、この学習方法の優れているところです。
§14:やる気と学力 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
やる気は出ます。出るには出ますが、遅すぎる場合が殆どです。多くは、いつ出るか分から
ないし、出て欲しい時にはなかなか出てくれません。また、一瞬出たかと思うと消えてしま
ったり本番直前だったりと「やる気になっている時」は実に短く実にタイミングが悪いこと
が殆どです。ですから「やる気が出たら・・・」を期待して勉強を進めていては必ず失敗し
ます。また、準備が整っていないと、せっかくやる気が出ても空回りして、なかなか結果に
つながらず、成果が出る前に諦めてしまいます。そこで、やる気が出た時の準備にもなり、
かつ、やる気がない時でも効果を発揮できる学習方法を知っておく必要があります。何を隠
そう、これも「分からん帳」です。この「分からん帳」を活用すれば、やる気のない時には
「分からん帳」を作る作業をし、やる気のある時に消化していくという効果的な学習が可能
になるのです。
§17:習い事の落とし穴 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
何のために習い事に行かせているのでしょう。習い事に行くことを嫌がっているときに無理
やりに行かせたりしていませんか。例えば「描くこと・演奏すること」を本当に習得するに
は「描く技術・演奏する技術」が絶対条件なのではなくて「描きたいもの・演奏したいもの」
が豊かに育つことが絶対条件です。技があっても味覚がなければ一流のコックにはなれない
のと同じです。特に習い始めのころは技を習得することではなく、豊かな内面を作り上げる
ために味わうことが大切です。「素晴らしい絵を見ること。素晴らしい演奏を聞くこと」つ
まり、味わうことを最優先させなければいけないということです。上手な絵と素晴らしい絵
とは違うこと、上手な演奏と素晴らしい演奏とは違うことを体験させる必要があるというこ
とです。また、習い事が忙しくて勉強できないという人が時々いますが、これもまた本末転
倒しています親鳥が小鳥に泳げるからお前は飛べなくてもいいよと言うようなものです。深
い楽しみを知っていれば、練習を苦労とは感じません。練習を苦労と感じる場合は楽しむ体
験が不足しているということです。練習を強要するのではなく、楽しく味わう機会を作って
あげてみてはどうでしょうか。

……………………………………………………………………………………………
<付記>
●子育てと教育の大原則に視算の力を入れてあります。読んで下さい。
※過去ログもお読み下さい。
http://homepage.mac.com/donguriclub/bbs-log-all.html
●「遊び」は楽しいことが第一です。学年は関係在りません。
……………………………………………………………………………………………
●原稿より(削除予定)
「10の補数と九九」以外の計算は暗算ではなく筆算でしましょう
 よく、「いつまで指を使って計算しているの?」という言葉を聞きます。
 絶対に言ってはいけません。
 この言葉は、無知で貧弱な考えから出た最低の言葉です。教育者失格の証と言っても過言ではありません。
 ところが、私は小学校の先生からこの言葉を聞いたことがあります。
文字通り呆れて言葉もありませんでした。教育の何たるかを、算数の何たるかを、計算の何たるかを、全く知らない教育のド素人の言葉です。そこには教育者としての教養を微塵も感じさせることがない殺伐とした教育観を感じるばかりでした。
 現実問題としても、大学の入試でさえ計算をするときに指を使ってはいけないという決まりはありませんし、これほど子供の成長を損なう言葉はそうそうありません。
指を使わないで計算できる必要は皆無なのです。もちろん、自然に指は使わなくなりますが、「指を使わせない」ようにすることとは全く違います。
「指を使わせない」ことによる弊害は多岐に渡り、心・頭・体の隅々にまで悪影響を及ぼします。場合によっては一生残る傷を刻み込みます。
 大袈裟に言っているわけではありません。心して聞いて下さい。
 幼児・児童期の「指折り算」は健康面でも学習面でも非常に有効で大切な学習方法なのです。
私は「大事な大事な指折り算」と言っています。
「指折り算」は、あらゆる数や計算の概念を理解するときの最も根本的な自信の素になります。この自信を大事に大事に、出来るだけ長く持つことが、自信と余裕と満足と人間としての進化を約束するのです。
「おいおい、たかだか指折り残で何を大袈裟な事を」と思われる人も多いでしょうが、ちっとも大袈裟ではありません。
 人間が「計算」をできるようになったのは、両手の10本指のお陰です。
数式は簡略化された記号に過ぎません。実態のない(十分に感じることが出来ない)記号は自信にはならないのです。
「指折り算」が圧倒的に優れているのは、体(頭)が自然に最も効果的に納得するための体感ができるからです。ですから、「指折り算」のことを「体感計算」とも言います。
体感計算は飛躍的な計算力を約束するだけでなく、確かな感覚を味わうことができますので感情も安定します。人間にするための教育だから、体感が重要なのです。
そして、その確かな体感さえあれば、その感覚をイメージに置き換えることは簡単に出来ます。すると、誰もがイメージ操作は超高速でできますので、計算も何の練習もしなくても超高速で出来るようになるんです。
 計算の最重要項目である「10の補数」を体感計算で修得してイメージ計算まで来ると、今度はイメージを使って九九を有効利用する「三角計算」(●ページ)に移ります。
この二つをマスターすれば、あとは筆算だけで計算練習は終わりです。
何百題もの問題を解く必要もありませんし、タイムを競う必要も全くありません。
筆算ができれば「10の補数と九九」以外の暗算は、全て不要なのです。不要と言うよりも弊害になるのでしてはけないのです。
 反対に、筆算は小1の一桁同士の足し算から教える必要があります。当然、指折り残で計算することになりますが、「筆算」という形は見せておく必要があるのです。
「計算はどんなに簡単な計算でも『10の補数と九九』以外は筆算でする」という基本姿勢が大事だからです。このことを一年間かけて体で覚えることが出来るように環境設定するのです。
このような周到な準備が、自然に何の抵抗もなく計算力を高める仕組みなのです。先を見越した準備は、単純な前倒し学習とは全く異なり、子供の興味と才能を健全に活用できます。
 私は目と指を使う日本伝統の計算機であるソロバンは好きなのですが、そのソロバンでさえも、使うイメージ操作が極端に単純なので思考力養成にはなりません。
また、計算過程の記録を残すことができませんので計算練習には使ってはいけません。
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<酷い勘違い:スキルアップという呼び名のスキルダウン:Terrible Misunderstanding;Skill-down called Skill-up>
●スキルアップ(習熟)という呼び名(お題目)の下に実際に行われている作業(高速計算など)は役に立たないどころか脳内進化を妨害する致命的なスキルダウンです。
1.いくら暗算で簡単な「横書き割り算」を高速でできても952665243÷4102は出来ない。→筆算なら誰もが出来る→「横書き割り算」は基礎でも基本でもスキルアップでもない。
2.教育の一環だとと思っている→攻撃の一環である。
3.子供を育てていると思っている→子供を破壊している。
4.成績が上がると思っている→成績は下がる(脳内進化を妨げられるから)
5.学力が付くと思っている→学力は無くなっていく。
6.便利(使える)と思っている→危険で使えない。
※間違いの確認も考えた軌跡も何も記録に残らない最低の学習方法を授けていることになる。こんな方法を「お手本」として授業で見せられ(強制させられ)ていては考える深い学習などできるようになるわけがない。
※子供達の貴重な時間を浪費させた上に脳内進化の邪魔をしているのに、それを「教育」だと思っている。「調教と教育の勘違い」である
※但し、先生達に悪意はない。しかし、検証もせずに実施するのは責任放棄である。自分の頭で慎重に検証すべきである。いかに危険なことをしているかが分かります。「楽しくできてもしてはいけないこと」ってあるんです。「大人に痛み止めとしてモルヒネを投与することはあっても幼児にはしません。再生不可能な機能的な障害を引き起こすからです。正常に育てるために、急成期にはしてはならないことがあるんです。」
………………………………………………………………………………………
<関連BBS>→<BBS全索引は
コチラ
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[2016] どんぐり初心者 投稿日:2005/11/17(Thu) 02:15  [関東]
始めまして、絶対学力を読ませていただいて、ここにたどり着きました。文章問題、それに子供たちの解答をみて、自分で問題にあった絵を描き、それから考えるという大事なことを思い出しました。反復学習は計算ですべてを処理しようと考えてしまうので、ダメだということは、分かったのですが。うちの子は今公文をしています。とても楽しそうにしているので、止めろ・・・というのもかわいそうな気がします。そこで、たとえば、朝の学校に行くまでの間に公文をする。学校から帰ったらどんぐりをする・・・みたいな方法ではだめなのでしょうか・・・・まだまだ、しっかりどんぐりについて理解していないかもしれませんが、もしよろしければお教えください。
■様々な理由から<少なくとも公文との併用だけは厳禁しています>
>>とても楽しそうにしている
●「おやつ」の時間と比べましたか?
●「頭の機能発達に拘わること」では楽しければ何でもいいのかというと違うんです。
●糖尿病の人なのに「好きだから」と言われて毎日ケーキを与えますか?
※「健康食を取っているからケーキもいい」にはなりませんよね。
※まずは頭の健康状態のチェックをしましょう。<頭の健康診断>を使って下さい。学年別に用意してあります。
http://homepage.mac.com/donguriclub/shindan-new.html
>>朝の学校に行くまでの間に
●好きなアニメを見る。好きな工作をする。好きな〜をする。の方が百倍力になります。
※不要なことをさせる理由が見付かりません。
……………………………………………………………………………………………
●子育てと教育の大原則にも書きましたが「無駄な評価に合わせた学習は無駄な時間」となり、本当に自分の好きなことを分からなくさせます。
●まずは、掲示板の過去ログを読んで下さい。公文との併用だけは厳禁している理由が分かります。
 学習構造(プリントの仕組み)自体が危険だと判断しているからです。指導者の力量に関係なく影響されるので厳禁なのです。一人で出来るスモールステップの構造ほど甘くて危険な学習形態はありません。手遅れになることが多い所以でもあります。
「分からなくても出来る」→「分かっていないのに分かっているような評価をもらえる」→「分かる」ということがどういうことかが分からなくなる
からです。
※暫くはHPをご覧下さい。「速さ:スピード学習」に関する項目を読まれるといいでしょう。
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●朝はしない(ゆっくりココアでも味わって)で学校から帰って、公文ではない普通の筆算練習問題を厳選して1題+「どんぐり倶楽部」の「良質の算数文章問題」をする方が学力は格段にアップしますよ。
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<参考>
●「考えない頭」は「考えられない頭」に成長する
 習慣には「する習慣」と「しない習慣」があります。その中でも、子ども達に一番付けてはいけない習慣が「考えない習慣」です。「考えない習慣」は「考えない頭」を作り、「考えない頭」は直ぐに「考えられない頭」に成長するからです。考えられない頭は、複雑なこと・抽象的なこと・手間のかかることを面倒で嫌なこと・不要なことと感じて拒否反応を起こします。行動としては落ち着きがない・短絡的・荒い言葉・突発的暴力・じっくり読めない取り組めない・工夫をしようとしない(言われたことしかしない)など様々な点で社会生活にも支障をきたします。もちろん学習では最悪の事態(考えることへの拒絶反応)を招きます。ところが驚いたことに、日本全国で時間とお金を使って「考えない習慣」をつけている保護者が大勢いらっしゃる様です。考えない習慣は自分で生きていく力を奪ってしまいます。要注意です。
 「考えない習慣」を付ける最も効果的な恐ろしい方法は反射式プリント(考えさせないプリント)を毎日させることです。反射式プリントとはどういうものかを知るために、反射式プリント作成上の注意点を紹介します。このプリントの仕組み・意図・指導者不要の理由が分かります。このプリントの目標は「考えさせないこと・考えなくてもできるようにすること」です。
■反射式プリント作成上の注意点□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
1.理由説明は書かずに手順だけを覚えられるようなプリントにする。
※理由は説明しないで手順だけを覚えさせる→「できれば分かる」と思わせる→指導者不要
2.手順通りにやれば必ずできて、考える余地を与えないような(考えさせない)数千段階にも
 細分化したプリントを用意する。
※分からないところを理解させるのではなく、プリントを変えることで対応できるように
 しておく→「誰にでも対応できる」と思わせる→指導者不要
3.新しい手順をドンドン覚えさせることで分からなくても学年を進めて行くことが出来るよう
 に、考えなければ解けない問題は入れない。
※分からなくても進度(学年)を進めることがいいことだと思わせる→指導者不要
4.英語はカタカナ式発音を書いておき、設問の前後に日本語でのヒントを書いておくことで、
 英語力ではなく国語力で答が出るようにしておく。
※もちろん文法説明はしない→「読んで訳せれば分かるようになる」と思わせる→指導者不要
 このようにすると、表面的には点数になるので反射式プリントの内容を吟味できない保護者
 からの苦情はきません。また、進度(学年)を進めることで(意味のない)優越感を持たせるこ
 とも出来ますので学力を誤魔化すには最適なプリントになります。さらに低学年で高学年の
 内容(ごく一部)を学習していると高学年の学力があるように錯覚する保護者が多いのですが、
 錯覚だということを教える義務はないので説明はしてくれません。
 確かに、こういう仕組みにすれば、指導者がいなくても子どもだけでできるプリントが作れますが、これは自学自習とは全く異なるものです。反射式プリントが付けてくれる習慣は、学力を付ける学習習慣とはかけ離れた、狙い通りの「考えない習慣」なのです。さらに「反射式プリント」は余分なスピードを付けてしまうので「考えない習慣」のうえに「考えさせない力」を付けてしまいます。ですから、特に学習習慣が付きやすい幼児期に「反射式プリント」を使うと大人になれない(抽象的な考えを出来ない)人間を育ててしまう恐れがあるのです。
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<特例:絶対必要時のみ>
●反射式プリントでも高学年(小6)での短期間の使用のみOKです。
[From どんぐり倶楽部:T.Itoyama]
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