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●マガーク効果のポイント:
●マガーク効果では実際には聞こえていない音(声)が口の形(視覚イメージ)から再現されて
 その視覚イメージとリンクしている音に聞こえる。つまり、実際に耳に入ってきている音ではなく
 頭(脳)が記録していた音を視覚イメージを介して再現して意識している。という
実験(デモはコチラ)
 実は、当たり前のことで、意識できるものってのは全て再現したもの。
 だから、目の前の物でも見えないことがある。ってのは普通にある。
→無意識に〜は危険。無意識に出来るように〜
 ってのは効率化のためにやってはいけない、させてはいけない。
 体の制御の時にだけOK。

●実際に耳にしている音よりも視覚イメージによって再現される(リンクされていたもの)音の方が強力な場合がある。
 そして、その場合は実際の音は聞こえない。意識できない。反応できない。
 意識できるとは再現できることだからだ。
 サブリミナル効果と同じで再現できなければ見えないし聞こえない。
 錯視も同じ。
 意識的に見ずに反射的に見ている(再現している)と目の前の物とは違う頭の中の記録を再構成してみることになる。

●遊び、日常の中での十分な回路作成:野生の思考モデル(思考回路)養成
→学校でしていることは整理学習であって、既存回路の中の一部分を再利用して強化するだけ。
 系統立ててあるので、整理するのには見通しが良くなる。
 ただし、回路が十分にできていること(準備学習が進んでいること)が前提。
 学校の勉強の中で回路そのものを作っていたわけではない。
 さらに、学校が無くても環境に合わせて(必要に応じて)整理はされる。
※既に出来ている多様な回路の一部にエネルギーを流すことで、不要回路にエネルギー(栄養)が流れないようになる。
 もしも、単純思考回路にばかり流れたら、せっかく作った複雑回路網が枯渇し刈り込み対象になってしまう。
 だから、刈り込みが終わるまでは単純思考を強化しないようにしなければならない。
 つまり、「勉強」以外のことをすること!これが、多様な思考回路網保持の唯一の方法
→勉強時間は最低限にサラッとすませる。遊びと日常で工夫する。楽しむ!味わう!感じる!
 これが最も効果的な思考力養成である。

●昔は遊びと日常生活の中で回路を作る(準備学習をする)機会が存分にあった。今は危機的な状況。

●自然の思考モデル(思考回路)網:Natural_Webが出来ない現状

●7-12才で健全な進化として、エネルギーを効率よく利用するために枝打ち作業が始まる。

●場面や情景を介して痛みや匂いや感情を再現している。やはり、視覚イメージ。
 視覚イメージとリンクした状態で味わうことが大事。
 秋刀魚を食べるときでも秋刀魚を見て感じながら味わうことが大事。
 視覚イメージとのリンクがあると再現性が高くなるから。
 視覚イメージがあると安定する。
 視覚イメージがないと「得体の知れない〜」になる。
 不安になる。
 確固たる再現が出来ない、自信がなくなる。
 全ては見えていないから。
 音でも視覚イメージにリンクして再現すれば絶対音感になる。
 見えないと「感じているのにワカラナイ」となる。
※絶対音感養成は無用<参考文献:
兵庫教育大学p.01-22.pdf

●理解力・思考力を育てるのは簡単。雑で良ければ特訓も出来るからだ。
 難しいのは家庭に任せざるを得ない(0-3-6才期の)感情教育である。
 これが人間的な判断力を育てるからである。
 自分のオリジナルの健全な感情による判断、つまり、健全な感情育成がなされていないと人間らしい判断力は育てられないということ。
 それらしい行動(理論的に正しいとされるような)を真似することは出来るが、自分で判断して行動することは出来なくなる。
 更には、幼児・児童期に感情を麻痺させられていたら(感情教育の致命的な失敗)人間ではなく、野生の動物と同じ感覚のままである。
...当然である。人間は環境の動物であり、視覚動物なのだから。

●想像するのは人間(動物)の性(サガ)である。夢を見るなといっても無理。

●言動に移すときに判断力(制御力)がものをいう。
 感情教育が最後の砦なのだ。それなのに、感情育成を軽視して、
 感応育成の致命的な邪魔をする知的系統的学習(早期教育)を時間とお金をかけて進めている。

●犯罪者に関するコメントで
「反省の色がない」
「他人の痛みが分からない」
「人の気持ちが分からない」等々の声を聞くが、
 無駄なコメントである。
 更生は難しい。確実な方法はあるが倫理的に(今の科学力では)不可能である。
<反省>も<分かる>も視覚イメージの類推(思考力)が出来なければあり得ない。
なぜなら、視覚イメージの類推によって再現された視覚イメージから感情再現を出来る
ということがあって初めて反省が可能なのであり、分かることも可能だからだ。
※0-3才の感情教育+0-6才の感情再現を伴った具象思考が健全な感情回路を作る。
 これがなければ、当然健全な感情回路は作られない。
 つまり、感じる回路がないのだから感じることは不可能であり、
 この回路を作ることが出来る期間は決まっている。
 これも一つの機能(環境適応の結果)なので臨界期が存在する。
 何かが出来る事を気にする前に
 「感じられるように」
 「味わえるように」
  しなければ
 「できる」
 なんてのは何の力にもならない。
 制御できない力は邪魔になるだけの厄介者であり、
 制御するには感じることが出来なければ不可能だからだ。
 幼児・児童期に育てられるべき感情回路が育っていない場合は、
 残念ながら一生感じることは出来ない。
 それが、環境の動物である人間の進化要因だからだ。
...教育には
優先順位とタイミングがある。
 コレを無視する教育(特に早期教育という知的系統的学習と放任主義という無教育)は
 人間のように見えている動物を育てているに如かない。
 簡単に「前倒し勉強した方が、慣れて後々楽になる」
...等というレベルで教育を考えているのであれば、出直してきた方がいい。
 教育犯罪の片棒を担ぐことになる。
 しかも第一被害者は自分の子供達になる。
...感情回路を育てることが出来ずに臨界期を越えてしまったら、再生は不可能である。
 ただし、感じられなくても制御することは出来る。
1.残っている感情にリンクして制御する(代換え感情での制御)
2.新しく、制御用の条件反射回路を加える(感情を経由しない)
 もちろん、これらは現象面のコントロールにすぎないので環境が変われば変更を要する。 



●全盲:類推視覚イメージ再現に必要な原形イメージの不足
→類推がスムーズに行かない
→工夫がしにくい
→原形イメージを言葉とリンクさせて蓄積することが改善の要
視力はゼロでも視覚は生きているので、言葉と触覚を介して、視覚イメージを蓄積する。
 そして、意識的に再現操作の練習をする。


●同じ事を視覚イメージと文字で表してみましょう。
 どちらが分かり易く、自在に扱えるでしょう?
 また、操作できるでしょうか?
 表していること、伝えたいことは全く同じなんですよ。






●豊かな具象思考だけが
 豊かな抽象思考を可能にする。
 さらに、
 体感を伴った、豊かな具象思考は
 納得感を伴った抽象思考を可能にする。
 納得感は実感できる自信となり、
 抽象思考を押し進める安定した原動力となる。

※具象思考とは、
 言い換えると、
 意識できない無数の処理を通して
 基本回路を無数に作り出す最良の方法なのだ。
 だから、思考モデル(思考回路)養成が可能な12才までに
 いかに具象思考を味わうかが、思考力養成の要となるのだ。
...先取りで、〜学習なんてやってる暇はないよ。

●子供の時に、
 意識的に思考すること、
 動くことが、
 大人になって無意識(自動小脳思考)を利用して考える深思考を可能にする。
 
 無意識に、
 何かが出来るようにする練習(訓練)は、
 誰でも出来るようにはなるが、
 全く意味がない。
 マイナスはあっても、プラスはありえない。

 もちろん、
 体の制御のため(単純な視覚イメージの操作)の無意識化は(生命維持のために)必要だが、

 頭の場合には全く逆である。
 頭の場合には、
 簡単に無意識化できる事でも、
 意識してすることが大事。
 同じ事は数少なく、
 違うことを多種多様にすることが大事。

 意識すること、
 感じること、
 味わうこと、
 これが全てである。
 
 見えない部分をも丸ごと吸収するには
 感じること、
 味わうこと、
 これしかない。

 そして、
 利用できるようにするには
 意識すること、
 これしかない。

※「意識的に思考する」というと難しく聞こえるが、
 要は絵図に自力で描き起こして、絵図で考えるということ。...どんぐり方式!


●思考のサブルーチンの場を、
 計算暗記データや漢字暗記データで
 埋めるデメリットは
 計り知れないものがある。
※思考のサブルーチン作成時期が
 期間限定である(12才までに大脳において思考網の刈り込み現象が起こり始める)ことは
 
J.Giedd博士のデータを引き合いに出すまでもなく、
 人間が生まれ出てからの
 環境適応の為の進化過程と
 遺伝のための固定・保持の特性から考えても
 当然のことである。


●豊かである条件
:吸収時期(0-9-12才)には繊細な刺激だけが豊かな原形イメージ(あるいは原形回路)を定着できる。

1.豊かな原形イメージ(様々な感情にリンクしている視覚イメージ)を格納していること
:幼児・児童期に感じること味わうことを十分に「ゆっくり・ジックリ・丁寧に」することでのみ可能。
 出力やコピーを求めると豊かなイメージが削ぎ落とされるので厳禁。
2.言葉の語感(文字からの語感の再生も含む)から様々な視覚イメージを再現できること。
:感情再現可能な視覚イメージを持ち続けていること。
3.視覚イメージの再現・操作を楽しめること
※スピード・反復・単純・表現・強力...は吸収力定着力を破壊する。


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