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頭の健康診断はコチラ:年長〜小6:中学生は小5-6を使って下さい
*今の学習形式がお子さんに合っているかどうかも診断できます<診断表>*
※ご自由にお使い下さい<転載可:添削例の転載は御相談下さい>

参考:→★小脳の働き:小脳の認知モジュール★キャッシュ
■>>徹底反復!読み書き計算「子どもを賢くする脳の鍛え方:川島隆太」小学館-p.20
引用>
読み・書き・計算の脳活動は(読み・書き・計算よりももっと複雑なことをしている
ときの脳活動と比べても)特異的に脳が活性化するという事実を見つけたわけです。
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つまり「難しい問題を解いているときは脳の一部分しか使われないが、百マス計算や音読
のときは脳全体に血流が集まることが実験で明らかになった。」

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◎これらは普通に見れば「単純作業は思考(複雑なこと)とは全く違う働き」だというデータです。
 それなのに「賢くなる????????」---------------全く逆です。
◎知識の増加が思考力を育てるという迷信→★★
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活性化するとは?
「脳が活性化している」という言葉には注意が必要です。
「活性化している」というと全て良いことのように受け取られがちですが、
実は「エネルギーを消費している」ということに過ぎないからです。
「エネルギーを消費している」とだけ言われて喜ぶ人がいるでしょうか。まず、いません。
ですから、
何らかの意図がある場合には「エネルギーを消費している」という言葉の代わりに、
勝手に良い方に勘違いしやすい (好印象を与えることができる)「活性化している」という言葉を使う
ことが
よくあります。
医学界では使ってもいいでしょうが
教育界では禁句なのです。
 重要なのは何をするためにエネルギーを消費しているのかということです。
何かを深く考えているときのエネルギー消費量と高速単純計算をしているときのエネルギー消費量が
同じだからといって同じように頭を働かせているわけではないのです。
それなのに、高速単純計算をしている子供達を見て「いきいきしている」と喜んでいる人がいますが、
もしもこの状態を「頭を使っている=考えている」と思っていては大間違いです。
これは「何も考えていないのにエネルギーを消費している状態」なのです。
◆頭に電気を流しただけでも頭は「活性化している」状態になるのです。
大切なことはエネルギーを何に使っているかということです

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●ポジトロンCT(PET)やファンクショナルMRI(fMRI)は
「局所脳血流の増加と神経活動によるエネルギー消費の増大が関連している」
=「エネルギーの消費を補うために血流が増加しているところを確認することができる」という
前提のもとで活用されている機械です。
 つまり脳が効率的に働いているのではなくて単にエネルギーを消費している部分を
確認できるというだけなのです。
 このエネルギー消費を血流量増加と置き換えさらに「脳が活性化している」
「脳が働いている」等と言い換えているのです。
何と手の込んだ危険な言い換えでしょうか。
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●教育界に於いて、学習に関することを、解明されていない脳科学を引き合いに出して話をすることは
教師や保護者に対して失礼であり馬鹿にしていることだと思います。
 活性化と学習の因果関係は何も解明されていません。
それどころか、単純計算での活性化は無駄にエネルギーを消費している状態と酷似しています。
自動車のエンジンはオーバーヒートして壊れる寸前が最も活性化している状態であり、
それは無駄で異常なことなのです。
それなのに「脳が活性化している=良い状態」であるかのような印象を与える言い回しは
詐欺まがいの誇大広告と同じです。
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〜医療と教育は全く違います〜
 リハビリのように、医療の場では役立つことでも健康な人にとっては役に立たないこと、
あるいは反対に害になることはたくさんあります。
 時間制限付きの小学校時代の教育においては、このこと(健康な人にとって不要なこと)
を知らないと、よかれと思ってしていること・させていることが命取りになりかねません。
 「頭(脳)を育てる」は「学力をつける」とイコールではないということです。このこと
を知っていながら意図的に区別していない本の中では「頭(脳)を育てる・鍛える・発達さ
せる・回転をよくする・高速化する・開発する」とは書いてあっても「学力をつける」とは
書いていないのです。もっとも注意すべき本がこの部類の本(学力という言葉を使わずに学
力がつくと思わせるような本)です。脳が異常に育っていても「脳が育っている」とは言え
るのですから気をつけなくてはいけません。一方、脳の活性化=学力向上という表現をして
いる人は脳の活性化の意味も学力の意味もどちらもまったく分かっていないということです。

◆動かない自転車
 みなさんは「動かない自転車」という笑い話をご存知でしょうか。これは「脳の活性化」
と「考える力」の関係をよく表しています。
 タイヤはブンブン回っている(脳は最大限に活性化している)のにまったく進まない(学力
が育たない)自転車(子供たち)があると言ったら驚きますか? 自転車の足元を見ると一目
瞭然です。スタンドを立てたままで懸命に漕いでいるのです。これではタイヤはよく回るでし
ょうが、自転車は進みません。自転車の用を果たすことは永遠にできないのです。さらに、実
際にスタンドを立てたままで自転車を漕いだことのある人ならば、道を走るときの力の入れ方
やバランスのとり方とは違っていることが分かるでしょう。タイヤを回すことができれば、上
手に走れるというわけではないのです。
 それなのに、「タイヤをブンブン回すことで、自然にドンドン走ることができるようになる」
と思っている人がいます。何とお粗末な考え方なのでしょう。これではいつまでたっても道を
走ることはできないし、ましてや坂道やでこぼこ道を走破することはできません。
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〜「読み・書き・計算を徹底すれば、考える力は自然に育つ」ということはあり得ません〜
●剣道、テニス、野球、卓球、何にでも共通していますが、「素振りを徹底反復していれば、試合に勝てる実力は
自然に育つ」などということはあり得ないのです。同じように、「読み・書き・計算を徹底すれば、考える力は自
然に育つ」などということもあり得ないのです。
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◆素振りと練習試合
 A道場に通って、素振りを六年間毎日続けた子・A君がいます。誰よりも速く素振りができます。一方、B道場
に通って、素振りは一年間だけ正確にして、残りの五年間は毎日練習試合を続けた子・B君がいます。
 今日、2人が試合をします。どうなると思いますか? スポーツをしたことのある人ならば、状況が手に取るよ
うに分かると思います。結果は悲惨なものです。試合が始まっても、A君は素振りしかできず、試合になりません。
B君は、いつものように、戦いました。
 A道場の看板には、「素振り百回、実力は自然に育つ」と書いてありました。B道場の看板には、「基本は型のみ、
実力は実践で育つ」と書いてありました。
 A君は、道場に帰ってから「素振りを徹底していなかったから負けたんだ」と言われました。小学生のA君には、
判断能力はありません。A君は、言われるままに今までよりも速く素振りができるように練習を続けました。
 分かりやすいのでスポーツでのたとえ話を書きましたが、学習でも同じです。もちろん、素振りは、「数字合わせ」
で、練習試合は、「算数文章問題」です。
 笑い話ではありません。私は、学習の場で多くのA君を見てきたのです。
 試合中に素振りばかりをしている人を見れば、「慣れてないんだな」ではなく、「何を勘違いしてるんだろう」
「異常なことだ」と思うでしょう。文章問題を前にして、数字合わせしかできない子も同じです。今すぐに、自分の
子供が文章問題を前にしてどういう反応をするかよく見てください。それだけで、今、子供がどういう状況にあるか
がハッキリ分かります。詳しい反応(重症度)と対応策は前著『絶対学力』に書いてあります。
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◆料理学校という名の曲芸学校
 料理学校という名前の学校なのに料理を教えずに、包丁の曲芸を教えているところがあるそうです。見栄えはいい
です。ですから、料理を食べてみるまでは評判がいいようです。
 あるとき、料理はいつ教えるのですかと聞くと、「包丁さばきがよくなれば料理は自然にできるようになる」とい
う答えでした。一度でも自分で料理をしたことがある人は、ここが料理学校という名の曲芸学校だと思ったそうです。
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◆ トランプ名人
 トランプを使った高速シャッフルが得意な子がいました。いつも人前で格好良くカード切ります。いつしか彼は大
きくなり、トランプ名人と呼ばれるようになっていました。
  あるとき、トランプ大会がありました。彼も参加してくれるようにお願いされました。彼は快く引き受けました。
ところが、彼はいつまでたってもシャッフルばかりをしていてゲームには参加しませんでした。
 いいえ、できなかったのです。彼は、ゲームのルールを一つも知らなかったからです。彼ができることは、高速で
シャッフルすることだけだったのです。

◆算数の学習方法・注意すべき「高速単純計算」
 最も問題の多い算数の学習について書いておきます。
 高速単純計算を授業前に短時間集中してするのは、大声を出したり体操をしたりするのと同様に悪いことではあ
りません。しかし、工夫としてはお手軽なもので、明らかに手抜きです。また、このウォーミングアップであるべ
きことが家庭での宿題になっているようであれば、それはまったく無意味なことです。本格的な練習をせずに、

ウォーミングアップだけして何になるんでしょうか。
 学習の基礎学力をつけるためにもっとも貴重な六歳〜九歳という時期に、こんな方法を採用しているようでは応
用力は育てられませんし、考える力などはつきません。この時期の学習は、「どんな方法でもいい」わけではない
のです。ましてや、「便利だから」と学習方法を決めるなどはもってのほかです。さらに、「善し悪しはともかく、
基礎計算力はつけられる」では絶対にいけないのです。これは子供の一生に関わる大重要事項なのです。
 中学受験などで、高速計算練習がどうしても必要な場合は、小学校六年生になってから三ヶ月程集中して練習さ
せてください。そうすればもっとも弊害を少なくして効果的に計算力(高速計算)を身につけることができます。

間違っても低学年からの高速計算練習はさせないでください。低学年での高速計算練習は、無駄な時間とお金を
使って子供の才能を潰しているようにしか思えません。
 年長から高校入試までを考えたときに、もっとも大切な時期は六〜九歳の三年間です。この時期に目で考える力
「視考力」を育てられるか育てられないかによって、その後の伸びが大きく異なってきます。しかも、視考力はあ
らゆる思考活動の基礎を作りますので、一生の財産にもなります。この力を持っている子といない子では、理解力
が格段に違います。また、視考力を使うと最小限の力で最大限の効果を期待できることも特徴です。有限なエネル
ギーを効率的に使えるということです。だから、余裕を持っていろんなことができるのです。これは、視覚イメー
ジによる大量最速の処理能力に由来しています。人は誰でも、生まれてから死ぬまで優れた視覚処理能力を所有し
ているのです。使い方を知らないだけなのです。なんとも、もったいない話ではありませんか。
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掲示板より抜粋
[2796] T.Itoyama 投稿日:2006/04/28(Fri) 16:51  [九州]
<メールより:脳の活性化について>
●PETでいわゆるactivation study(あるタスク・刺激をして脳の反応を見る)が多くなされ局所的な脳血流変化で脳のどこが働いたかがいろいろな賦活・刺激で明らかになり、そのうちアイソトープを注射しなくてすむfMRIが脳内で局所的に酸素が消費された場所として検出できるようになりました。PETでは脳血流量の増加を、fMRIでは血液中のオキシ・デオキシヘモグロビンの局所的な差を見ているだけです。私どもの業界ではこのような変化を英語ではactivateされたという言葉で表わします。これが「活性化」と表現されているわけですが、酸素代謝あるいは血流量の局所的増加の単なる言い換えに過ぎません。したがって、この言葉に有用性のような(「良い」という)価値観のニュアンスは全くありません。確かに、痴呆患者などにあるタスク(計算・暗記)をさせると知能テストのようなもののスコアが上昇します。しかし、この程度で普通の研究者が「だから子供の学力向上になる」などという結論は出しません。単純に血流の増加が脳にいいなどとは言えないからです。現に、空気の二酸化炭素濃度を上げると全脳にわたって血流量は増加しますが、だれもこれをいいとは思わないでしょう。子供の学力と脳の賦活の研究は未成年者を対象にした研究は倫理面からほぼ不可能ですし、タスク自体、PET・fMRI・はもちろんのこと、近赤外プローブ・脳波測定でも基本的に動けないのでかなり限られたものになります。この分野の研究が子供の学力に進出しても、科学的に得られる情報はかなり限られてしまうと思いますし、解釈が極めて難しいのではないかと思います。私どもの分野で健常人にとって酸素代謝が脳の広範囲のほうが、狭い範囲よりいい刺激(タスク)だと思う人はいないと思います。「脳の活性化」が世間的にそんなにいい響きをもつとは思いもよりませんでした。「AならばB、CならばD、したがってAならばE」と似てます。BがCにすりかわるのは活性化が「単なる脳細胞活動の賦活」から「脳が働くのはなにはともあれいいことだ」、DがEになるのは「痴呆患者が簡単な計算・暗記で痴呆の度合いがかるくなった」のが「みんなの頭はよくなる」という風に微妙な飛躍がはさまっているように思います。先生が脳の活性化に対して正しい判断をしておられるのでさすがと思いました。
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●ここを意図的に分からないように言葉巧みに書いている人がいるから困るんですね。しかも、教育者だと言われている。
●全く繋がらないことを曖昧な繋ぎ方でそれらしく(論理的に見えるように)変えていく技法で、業界用語では「スリカエ」と言うのですが、「良いこととは限らない脳の活性化」なのに「(良いことのように感じる)脳の活性化」とだけ書いて話を進める場合がこの「スリカエ」に相当します。[From どんぐり倶楽部・代表:T.Itoyama]
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[2774] だまた 投稿日:2006/04/27(Thu) 16:13  [北陸]
猫が好き♪さん さすがです。私の話を聞いてください。(ごめんなさい愚痴です)先日、小学校のPTA総会があり、そのときに「今年度の学校方針」という紙があたりました。で、去年同様、読み書き計算(百マス、独自の漢字検定)を推し進める。とのことでした。で、その追記として、「脳の活性化〜ドーパミンホニャららの〜」話が書いてあり、更に「最近わずかですが、担任及び学校の批判をされている保護者の方が居ます。批判ばかりでは前に進めません。このような家庭のお子様が先生の話を聞いてくれるでしょうか?」と、書かれているではありませんか。(もしかして、私の事???)そして、教務の先生のお話の中で、(学校独自の)漢字検定で4年生で初段が出ました、○○さんです。大変すばらしい。と、皆の前で褒めちぎり、どうか、他の子も続いてください。と、締めくくられました。その子は、公文式で、もう何年もオブジェ(優秀賞)を貰っている子です。私は、悲しくて仕方がありません。なんだろう。この気持ち。
スマイリ−マムさん:私もデンタくんの秘密に迫ろうと思ってました。あはは。ありがとうございました。
●守らなければ...ね。脳の活性化?...ん〜〜、無知にも程がある。言葉の意味を知らないで使ってるんだろうなぁ。
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※HPを読破していない人のために
<http://homepage.mac.com/donguriclub/nou.html>より抜粋
■>>徹底反復!読み書き計算「子どもを賢くする脳の鍛え方:川島隆太」小学館-p.20
引用>読み・書き・計算の脳活動は(読み・書き・計算よりももっと複雑なことをしている
ときの脳活動と比べても)特異的に脳が活性化するという事実を見つけたわけです。
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つまり「難しい問題を解いているときは脳の一部分しか使われないが、百マス計算や音読
のときは脳全体に血流が集まることが実験で明らかになった。」
……………………………………………………………………………………………
◎これらは普通に見れば「単純作業は思考(複雑なこと)とは全く違う働き」だというデータです。
 それなのに「賢くなる????????」---------------全く逆です。
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●スリカエに関する記事
http://blogs.yahoo.co.jp/interedulog/10297382.html
参考:→★小脳の働き:小脳の認知モジュール★キャッシュ