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2009.01.13 分数のわり算/割り算の本当の意味 「小学生の勉強(13302)」 [ どんぐり倶楽部 ]
お正月、イメージフィックス法を使って、ルーが漢字が覚える現場に立ち会えて嬉しかったんですが、
じつはそれより嬉しかったことがありました。分数のわり算です。私が、どんぐり倶楽部に出会った時、
算数の部分で一番感動したのが、『割り算の本当の意味』というところでした。
●割り算って「等しく分けたときの1かたまりの数?」
→じゃあ「3/2(2分の3)÷1/5(5分の1)」はどうなるの?
※納得できない説明を聞き、納得できないままに
「分数の割算は割る数の逆数を掛ければいい」と教わって、
割算の意味も知らずに計算だけはできるようになってしまう。
これでは応用力は育ちません。
私も、小学校の時に教えられて以来、分数で割る時は、ひっくり返してかける、と丸覚えしていたんですが、納得いく説明が聞きたい、とずっと思っていました。
●記号(÷)の意味
A÷B→A:B→A/B→つまり、「Bを基準にしたときに対応する値をAとする」 という記号です。
●「割り算をする」とは、「A割るB」=<A÷B>において、基準(B)を1にしたとき(置き換えた時)に対応するAを求める、
ということです。
この説明には、ほんまに感動しました。A÷Bをする時は、基準(B)を1にしようとしたらいいんです。つまりは、お宝算で「1人の取り分」を考える、ということです。この考え方が基本にあれば、Bが整数であっても分数であっても同じことです。Bが整数なら、A÷B
= A/B と単純に書いてもいいし、これを約分してもいいし、必要なら筆算で適当なところまで計算してもいい。Bが分数なら、これを1にするために、結局のところは「ひっくり返してかけたら」いい。Bが小数なら、(0.4なら 4/10というように)これを分数に直して、同じようにやればいい。・・・・すぐぉうぃっしゅ!!(と、そんときは言わへんかったけど)丸覚えせなしゃーない、とあきらめていたことの説明を、思いがけず聞けて、わたし、どんぐり先生について行こう、と決心した瞬間(笑)でした。分数のわり算を学校で習うのは、小6です。ルーにも小6までやらせるつもりはありませんでした。でも、正月、実家の父に説明していたそのときの流れで、(まったく素の状態の子どもが、これをやったらどう考えるかな?)という興味も手伝って、聞いてみました。「やりたくなかったら、せんでもいいねんけど・・・1÷1/3 、やってみる?」ここで、÷の意味をふたたび説明しました。「÷っていうのは、お宝算で、1人分はいくつになりますか、っていうことやったやんなあ。○÷3、やったら、3人分で○な時、1人分はどんだけ?っていうことやん?1/3人っていうのは、考えたらコワイけど、絵を描いて考えてみてくれへん?」ルーは、しばらく考えてから、「そんなおそろしい人を描くの〜?ふっふっふ〜」 と、半分うれしそうに描きはじめました。「え〜〜〜?? 3ぶんの1人、3ぶんの1人・・・きしょくワルイなあ。こんだけ(頭)の部分で1個ってことやんなあ?ちょっと待ってよ〜〜ほんなら、1人やったら〜〜〜3個!! ・・・合ってる??」「大正解!!」ここで、色気を出して、もうちょっと聞いてみました。「ほんならな〜、これはほんまに難しい〜〜〜大人でもじつは難しい〜〜〜から、できんでいいねんけど、1÷4/3 、って考えてみてくれへん? 絵を描いて。」ルーは、またしても、おそろしい絵を描き始めました。(この時描いた絵は実家に置いて来てしまったので、大阪に戻って来て、おとうさんに説明する時に描いた絵を載せます。たまたま鳥取講演会目次の裏を使ったので、先生の写真がちょっと透けてます。)
これが4/3人やろ?ほんで、キャンディーが1個なんやんなあ。この人は、3つに割れてて、(怖っ)それが4つぶんあるってことやん? (怖っ)この4つぶんでキャンディー1個。そやから、キャンディー1個も4つに分けるねん。この人は、この3つぶんで1人の人間やから、1人っていうのは、3つぶん、キャンディーも3つぶんやから・・・キャンディー3/4個!! 合ってる??どひゃあ〜〜大正解でございます!やっぱり、絵の力ってすごい!! なかなかじゅうじつのお正月でございました。
Last updated 2009.01.13 07:25:53
海賊レオン一家が、お宝をゲットしました。このお宝を、けんかにならないように、
みんな同じ数もらえるように(均等に)分けます。この時、「1人の分け前が何個になるか」を求めるのが、お宝算です。
●記号(÷)の意味
A÷B→A : B→A/B
→つまり「Bを基準にしたときに対応する値をAとする」という記号です。
A÷B、A : B、A/Bは、表現が違うだけで、同じことを表しているのです。
どんぐり先生によると、この表現の違いは、「日本語、イタリア語、フランス語みたいなもの」だそうで、どれも結局のところは、Bに対してA
ということなんです。お宝算的に表現すると、海賊がB人でA個のお宝をゲット。じゃあ、1人分は?ということになります。
これは、割り算の基本の考え方で、このことさえわかれば、割る数に何がきてもへいちゃらです。「1人の取り分」さえ考えればいいんですから。AとBに具体的な数字を入れて、考えていきましょう。
○6÷3→6 : 3 (3に対して6)
ここで海賊レオンくん一家が登場です。
〜海賊レオンくん一家が、お宝をぶんどってきました。〜
海賊3人で、お宝6こゲット!これを絵で描くと、1人分は2個。絵に描くと一目瞭然ですね!分数で書くと、となりますが、これは、
ということで、これはどれも同じ数、つまり、「1人ぶんのお宝の数」を表しています。三角視算表では、
となります。
○2÷ 1/3 →2: 1/3 (1/3に対して2)
海賊1/3人で(誰かに切られちゃったんでしょうか??)お宝2個ゲット!1/3人(1部分)でお宝2個です。
体を1人分にするためには3倍すればいいので、
お宝も3倍して、6個。
式で書くと、
となります。
○2÷ 4/3 →2: 4/3
海賊4/3人で、お宝2個ゲット!
この絵をよく見ると、海賊の体は4等分されています。だから、お宝も4等分します。
切られた体の3部分を合わせると1人分の体に復活するので、お宝も4等分したもの(1/2個)の3つぶん、つまり3/2個が1人分の分け前となります。
お宝を4等分して・・・3つぶん、というところを式に表すと、
4分割して・・・/4
3つぶん・・・×3
×3/4
です。
分子(4)で割ったものを(分子で割って)、分母(3)ぶん用意すれば(分母をかければ)、1人ぶんの体ができあがります。この、分子で割って、分母をかける、という2ステップを、1つの式で表すと、
X 分母/分子
となります。「分数で割る時は、分子と分母をひっくり返して、かける。」
ということの意味は、こういうことです。
割られる数が分数の場合も考えてみましょう。
○7/5 ÷ 5/3 → 7/5:5/3 (5/3に対して7/5)
海賊7/5人で、お宝が5/3個ゲット!
今回のお宝は四角形にしますね。
この図でも海賊の体は5つの部分に分かれています。これを1人分の体にするには、5で割って・・・(/5)
その3つぶん(X3)
つまり、X 3/5をすると、レオンくん1人分に復活しました。お宝もこれに合わせて、縦に5つに割って、
その3つぶん、
つまり、21/25が答えです。この経過を式で書くと、
簡略化して式に書くと、
となります。これで、何がどうなっても割り算は大丈夫ですね!ああ、やっとできた。前の記事と合わせてコトノハの原稿にしま〜す。
Last updated 2009.02.22 10:48:11