総索引「脳発育促進ビデオ」、実際は有害?(ロイター)
※「読み・書き・計算」が基礎基本であり徹底反復が効果的と言っている人達の基礎基本とは私達が5分ほどで終えている、
 みんなが持ってるマジカル計算機・「デンタくん」のことだね。
 5分ですむことを何十時間、何百時間も費やす必然性は全くないよ。
※膨大な量と時間を使うこれまでの暗算練習は全て不要です!→
詳細
◆一度<出来上がった脳:12才以後の永久脳>と<成長過程にある程脳:12才までの乳脳>では、与える刺激は同じでも、与える影響は全く異なる。
 リハビリには良い影響があることでも、成長には悪影響しかない場合(不要刺激/過剰刺激/不安定刺激/ストレス性刺激)が殆どである。
 <活性化>というと<良いこと>のような響きがあるが、そんな意味は全く含まれていない。局所的に血液量が増加したというだけで、
 恐怖感や不安感を感じても<活性化>するのである。要は、殆どが単なるストレス反応であり、(繊細で複雑な)思考回路網作成の邪魔をしているだけである。

◆絶対に進んではいけない小学校の未来:私は二十数年前に大手塾の大失敗を目の当たりにしました。それは、進学率をあげようとして、
 それまで小四からだった入塾を小三からにし、ついには小一からにしたことです。塾生は増えましたが進学率は上がりませんでした。
 そして、低学年戦略は学力養成とは関係のない、単なる塾生の囲い込み戦略となって今に至っています。
 次の書評は教育雑誌「いきいきニコラ」の馬場氏の書評です。重要な資料としての価値を持つ書評だと思います。
(抜粋)全文はhttp://www.os.rim.or.jp/~nicolas/9sainokabe.html
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■「9歳の壁」と子どもの学習 〜T.Itoyama著『絶対学力』から思うこと〜   2003/11/24
 「9歳の壁」というのがあるそうだ。そして、この壁を乗り越えられないと高学年になって学力
不振になるのだという。この本の著者・T.Itoyama氏は百マス計算の陰山氏の方法を批判して「三角
計算」という小学生向けの計算の本も出した。彼の主張は百マス計算ブームに危惧を抱いていた私
の関心を惹きつけた。その大要は納得のいくものであった。実際にこの本を計算の苦手な子にやら
せてみたが、百マス計算では得られなかった効果を確認することも出来た。
 ところで、Itoyama氏の言う「9歳の壁」というのはどういうものか。人は12歳までに抽象思考が
できるようになる自然なプログラムを持っているが、そのプログラムに逆らって幼少期に先行学習
やパターン学習をさせると、考える力が育たず具象思考から抽象思考に変化する「9歳の壁」を乗
り越えられなくなる。具体的には、暗記力と計算力で満点をとっていた子が高学年になると学力不
振に陥る。それは考えない習慣をつけさせ、マニュアル人間を作り出すからだというのだ。これは
今流行りの知的早期教育への警鐘でもあろう。
 これについては、私の若い頃の経験による傍証がある。ある進学塾で仕事をしていた時、その塾
は日の出の勢いで躍進をしていたが、もっと生徒を増やそうという方針で、それまで小学4年生か
ら通塾させていたものを、親の要望も受けて小学3年生から引き受けることにした。それで教育熱
心な(?)家庭の子弟が通い始めた。中学受験は早いほうがいいというわけだ。確かに熱心な子が
多く勉強の成果もあがった。ところが、数年経ち高学年になった頃から奇妙なことが明らかになっ
てきた。受験学年になるころにその子たちの成績の伸び悩みが見られるようになってきたのである。
そして、5年生や6年生なってから通塾し始めた子どもたちに追い抜かれることさえ起きてきた。
通塾を勧める関係上、父母には秘密であったが、塾内では半ば公然の認識であった。その後の受験
の結果はもはや推して知るべしであった。

なぜ、こういうことが起きたのか。通塾の弊害が明らかであった。一般には「塾慣れ」とか「塾疲れ」
とか言われたが、私はもっと別のところに原因があると思っていた。それは学校に通い、塾や習い
事に通うことに忙殺され、ひたすら理解し覚えることに1日の時間の大半が使われ、ほとんど自分
で考える実行する習慣を持つことなく来てしまったことの結果ではないかと考えていた。いくら優
れた水泳の指導書を読んでも実際に自分の体で会得しなければ水泳が出来るようにはならない。こ
のことを、Itoyama氏は『絶対学力』(本物の学力)の中でより体系的に明らかにしてくれている。
 Itoyama氏はまた、スキャモンの「発達曲線」の説を引用しながら、抽象思考をする前の幼少期におけ
る体験的学習の大切さを説いている。子どもの発達にはそれぞれ段階があり、それに即応する形の
教育は効果があるが、徒な先行学習は害にしかならないのだ。
 Itoyama氏は、「教育とは、決して知識の切り売りではありません。もちろん問題の処理方法を教え
ることでもありません。教育は学力を育むことです」と言い、またこうも言っている。「教育とは
人生を楽しむことができる力を育てることです。一人一人が自分独自の判断基準を創り出すことが
できる力を育てることです。そして、学力とはこれらの様々なものの見方・考え方を理解できる力
のことです。」
 必ずしもItoyama説の全てに賛同できるというわけではないが、学校教育で「学力の低下」が叫ばれ、
「基礎基本の反復学習」が喧伝されている昨今、本書はそのような教育界の動向に現場から一石を
投ずることになるのは確かであろう。もし、子どもの教育を真剣に考えるなら、一度は目を通して
おきたい一冊である。

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 私は馬場氏とは面識がありません。ですが、大手塾の講師をしていた二十数年前に彼と同じ体験
をしています。ということは、この現象は全国的なものだったのだと思われます。
 そして今、一部の小学校が、「読み・書き・計算」を徹底反復して基礎学力を付けようとの名目
で、高速計算練習を軸とした、かつて大手塾が犯した大失敗と同じ道を突き進んでいるようです。
どうにか思いとどまって欲しいものです。
 私は、二十年も前に、小学校低学年で高速計算を徹底反復させられ、漢字や諺を大量に覚えさせ
られた子供たちの悲惨な結末を見てきたのです。漢字はイメージと連動させることで救いようがあ
りますが、高速計算だけは、どう頑張っても救いようがありません。どこまでいっても、やってい
るのは「10の補数と九九」の反復だけだからです。
 私の経験では、小学校低学年での高速計算練習ほど頭を固くするものは他にはありません。応用
のきかない発想の乏しい頭を作ってしまいます。最悪です。ですから、これだけは絶対にやらせて
はいけないのです。
 今、現役の小学校の先生が、かつて塾が試み、大失敗した低学年戦略を知らないのは仕方がない
でしょう。ですが、子供の反応をよく見れば分かるはずです。見せかけの見栄えのする力がいかに
有害なものかに早く気づいてもらいたいものです。
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加筆:2004.7/21
ガラスの自信と危険な達成感を持たせた上に、表現力の養成という名目で幼稚な技を覚えさせ
 能力制限を才能開発と思っている人がいる。子供達の才能を見ようとしない似非教育者ですね。
●辞書引きも同じです。辞書は引き方さえ一度分かればオワリにします。無駄な時間を使いすぎます。
 そんな余裕はありません。思考モデル(思考回路)作成をすべき時期に知識の蓄積(最低の思考回路
 であるコピー回路の強化)と付箋を付けるという単純作業だけをして勉強をした気分になっているだけです。
 最も進むべきではない小学校の未来です。

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 急成期には栄養を、成熟期には刺激と栄養を必要とする。
 急成期に不要な刺激を与えると自然な発達を妨げ、ひいては奇形を発生させる危険性がある。
※参考:味覚異常
※Slow-in & Quick-out の原則:ゆっくりジックリ丁寧に入力された情報は瞬時に応用することが出来る。
 この原則は全ての教育にあてはまる。「スローイン・クイックアウトの原則」
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●急成期に機会的な反復によって作り出される反射的学習は極力避けるべきです。能力の発達を阻害し制限し、
考え方を硬直化します。スポーツもそうですが、成長途上中は様々な経験をさせるべき時期であって過度の
練習や単純な反復ばかりをさせていると他は何も出来なくなってしまいます。
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§1:最優先課題は「情緒の安定」
※「見て見て聞いて聞いて」を大切に
※満足→安定→要求しなくなる→次の段階へステップアップする
※自然にという意味
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§2:幼児教育・早期教育を支える貧弱な理論
●私には、速さや大量の知識を子どもに身につけさせようとしている親を見ると、
時間とお金をかけて自分の子どもの才能を潰し能力を制限しているように見える。
●「間違いだらけの幼児教育」
→幼児期の系統的学習は無意味である→体験的学習と系統的学習
●教えられても分からせることはできない
早期教育の場では「子どもには何でも教えられる」と言われている。実は、続きがあって「子どもには何でも教えられる、
しかし分からせることができるとは言っていない」というのが全容です。当たり前のことで、小学生にでも特殊相対性理論
を教えることはできますが、分からせることはできないでしょう。また、分かったとしても、そのことがいい影響を与える
とは思えません。
●1才の子が時計を読めたら天才と呼ばれるでしょう。しかしながら、その子が10才になったとき回りの子もみんな時計を
読めるようになっています。その時「僕は1才の時に時計が読めたんだぞ」と言って何になるのだろう。笑いものになるのが
関の山でしょう。どうしてこんなにも明白なことが見えないのでしょう。速さにしてもそうです。「速いに越したことはない」
と思っている人がいますが、本当に速さが必要な場面があるでしょうか。入試でさえ90%以上が文章問題です。
10%分を解くのにどんなに高速でも役に立たないでしょう。正確であれば5倍の時間がかかっても大差はありません。
●ここに「ミスエデュケーション(デイヴィッド・エルキンド著)」という本があります。
筆者は児童心理学者・米マサチューセッツ州タフツ大学教授・全米幼児教育会会長です。彼の考えは「どんぐり倶楽部」の考えとよく似ています。
資料とともに抜粋を載せておきます。「体験的学習というポイントを無視して子どもに何かを教え込もうとするのは誤った教育です。
例えば、フラッシュカードは不要な冷たいコミュニケーションを強いることになるので、将来の学習にとってなくてはならない愛着と信頼感を
損なう結果となり、子どもにとっては百害あって一利なしと言わざるを得ません。また、象徴的・派生的学習の準備ができていない子どもに
系統的教育(早期教育)を押しつけることの弊害は、すでに多くの証拠によって裏付けられています。例えば、早期教育を受けた子どもと
受けなかった子どもとを15才まで追跡調査した研究によると、受けた子どもの方が10代になってから非行に走る割合が明らかに高かったのです。
別の研究では早期教育を受けた子どもの方が小学校に上がってから、より攻撃的な態度を示すことが明らかになりました。
さらに、1800年代の初め、米マサチューセッツ州では2〜4才の子どものおよそ3割が学校に通って読み書きを習わせられていました。
また、同じ時代のイギリスでもロバート・オーエンが早期教育を推進しようとしました。ところが、結局どちらの試みも失敗に終わり幼児に
読み書きを教えることはなくなったのです。」つまり、幼児期には情緒の安定が最優先であり、学習は体験的学習に限るということです。
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<幼児教育>
●少なくとも、95%の土台(準備)ができてからでないと上に建物は建てられない。そして、人間の土台作りにかかる時間は決まっている。
ならば、建物のことは後回しにして、素晴らしい土台を作ればいい。
●幼児期とは料理(思考)の材料(言葉)1つ1つを丁寧に味わう二度と戻れない最も大事な時期です。そんな時期に簡単お手軽で、
どんな材料を使っているかも分からないような料理(幼児教材)ばかりを食べさせられていては味覚(思考能力)は麻痺し、
材料に対する好奇心も探求心も愛着もないままに育ってしまうのは当然です。
●早期教育・幼児教育はアメリカが最先進国です。しかし、その最先端の情報は日本ではあまり知られていません。
なぜならば、早期教育・幼児教育に携わる殆どの人々の職を奪うことになりかねないからです。つまり、早期の系統的教育はその子の能力を
開発するのではなく制限し、才能を潰し、性格を攻撃的にする可能性が大きいという報告が多数あるからです。
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<体験的学習><赤ちゃんは天才>=<体験させることが重要>
●体験的学習には説明できないほど複雑な情報が含まれている。一方、系統的知的学習は単純で簡単で受動的で限定されている。
いわゆる早期教育・幼児教育はこの系統的知的学習が殆どです。例えば「写真と文字を見て海を知る場合」と「海に行って海を知る場合」では、
どちらが高度な情報処理を迫られるだろうか。もちろん後者である。知るだけではなく感じること、感覚的に納得すること、これが大切なのです。
これは限りない情報を受け入れていることなのです。こればかりは、海なら海そのものを目の当たりにしなければ不可能なことなのです。
系統的知的学習である早期教育は合理的に作られています。言い換えれば単純で程度の低いものとなっているということだ。
当然のことながら、最も処理能力が高く高度な感受性を有する幼児期にこんな教育をしていたのでは開発どころか、
様々な能力を未発達に終わらせていることになります。豊かなインプットなしに優れたアウトプットはありえません。
リンゴの皮だけを集めてもアップルパイは作れないのです。優れた種があっても豊かな土地がなければ作物は育たないのです。
幼児期の体験は知識を越えています。ですから、小手先の知的教育では全く相手にならないのです。
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<遊びという体験学習>
 人間は人間になるために遊びを経験する必要があります。全世界の人間に共通な遊びとしては「ごっこ遊び」などがあります。
そして、十分な体験学習の後で高度な学習が可能になるのです。この体験学習なくして高度な学習は成り立ちません。
頑丈な土台がければしっかりした家は建てられません。
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■「正しい時期に正しい教育を受けましょう」「早期教育という名の特異教育」
 今、早期教育がもてはやされていますが、名ばかりの成果しか出ていないのが現状です。
逆に、正しい学習習慣を身につけるべき時期(小1~小3)を逃して高学年で学業不振になってしまう子供が激増しています。
どんなに低学年で学業優秀でも高学年で学業不振に陥ったのでは、全く意味がありません。
この歪みを取り除き、子供の自然な成長に合わせた手作りの学習方法を考えましょう。
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●幼児教育・早期教育を支える理論について
 スキャモンの発育曲線(1930年)は現在も幼児教育の有用性を訴える基礎データとして活用されていますが、殆どの幼児教育理論は
神経型(神経細胞の発達度合い)のデータを一方的に教材販売や教室運営に結びつけるための貧弱な理論となっています。
スキャモンの発育曲線(神経型)から分かることは「神経細胞は6才までに90%という急成長をし、9才までに95%に達する」ということで
「だから、幼児期に知的情報(刺激)を詰め込む方がいい」という結論には繋がりません。
また、第一言語修得に関する臨界期(大脳の一側化:大脳左半球と右半球の機能分離)や言語習得装置(LanguageAquisition Divice)のデータを
利用して幼児英語の必要性を説く場合も、第一言語が日本語である日本人には的外れな理論が殆どです。S.Krashenの理論を引き合いに出す
までもなく、人は生まれながらに言語を習得できるようになっています。逆に言えば、言語を修得出来ることが人間の証なのです。
ところが「だから、幼児英語」とは繋がらないのです。
 人間(人類)の発達は日本の教育に合わせて作られているわけではありません。ということは、発達曲線を見る時には「この年令でこう発達
するのだからこれをやらせよう(幼児教育を支える理論)」ではなく「何のためにこの年令でこのような発達が見られるのか」と考えるべきです。
そして、この発達は人間に固有のものであること。さらに、人間が人間である最大の理由は言葉(第一言語:母国語)を操ることができる点にある
ことを考えると、次のような推論が成り立ちます。神経細胞が幼児期に急速に発達するのは、複雑な言葉を十分に修得するためでる。
 なぜなら、言葉は具象の世界から抽象の世界への掛け橋となるからです。つまり思考の源となるからです。
ですから、この時期に全身が言葉の修得に全力を向けるための行動をとるのです。一般型(肉体細胞)が生命維持のための細胞を作り上げた後に
一時期緩やかな発達(停滞さえする)に移行するのも全エネルギーを思考の発達に振り向けるためだと考えると理由が分かります。
具象から抽象への飛躍には、それだけエネルギーが必要であり、重要だということです。
すると、天才とも思える乳幼児の言動が全て理解できます。神経細胞の発達は決して、幼児教育を可能にするためのものではないのです。
つまり、いわゆる知識偏重型の幼児教育は的外れということです。知識としての言葉ではなく、実体験を伴った豊かな言葉の修得には時間がかかります。
ですが、このような言葉の修得は豊かな畑を作るために丁寧に耕された土地と同じで、豊かな実りを約束するものです。
手を抜かずに、慌てずに耕してもらいたいものです。
 豊かな言葉は、複雑な事柄を簡潔に吸収する力を生みます。「要点が分かる」「いいたいことが分かる」ということです。
また、言葉の裏にあることも了解します。「1を聞いて10を知る」ということです。
この能力はやがては空間知性と呼ばれる3次元を操る力に発展します。
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<早期教育>
●「子どもは学習したがっている」と言われて「では、知的系統的学習を」と思ってしまう人がいますが、子どもが求めているのは心地よい体験的学習なのです。
このことを知らずに学習→勉強→知識の集積・処理能力向上などと思うのは大きな間違いです。
子どもが求めているのは機械的な反復刺激ではなく、豊かで暖かい体験的な意味のある刺激なのです。
●「英語と音感教育とは違います」
→発音は日本語式(カタカナ発音)で十分→発音はいつでも矯正できます(大学からでOK)
●「どんぐり倶楽部」が情緒の安定を子育ての最重要項目に据えているのは、あらゆる学習の成果を約束する原点だと考えているからです。
同様の考えは「EQこころの知能指数(ダニエル・ゴールマン)」「人間の脳の発達(林壽郎)」の中にもあります。
●オリックスの山口和男投手は日本最速の158km/h(2002.7/29・2002.7/31)を記録していますが、彼は中学から野球を始めています。
早く始めなければいけない理由はない。2001.10/3には157km/h
●スキャモンのデータ(1930年)は学校がないところでも人間であるならば同じように発達すると言うことを裏付けています。
では、何の為に発達するのか。言葉で考えるためです。
●日本の学校教育に合わせて人類が誕生したわけではありません。同様に、日本の学習時期に合わせて脳が発達するわけでもないのです。
●プリンストン大学の最新の研究では、脳細胞は日々新たに生まれており、今までの通説、「大人には新しい脳細胞は生まれない。
脳細胞は日々減少していっている」という考え方に修正を迫る発見がなされています。
["Brain May Grow New Cells Daily"New York Times Oct.
15, 1999] →当然の発見で、自然とは変化するもの。細胞は死滅しながら誕生しているのでしょう。
植物が呼吸と光合成の両方をしていても日中は光合成によって作られる酸素の量が多いので呼吸による二酸化炭素が出ていないように思われることと似ています。
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<実践サンプル>:早期教育・幼児教育の害→一言で見抜ける確かな方法→自分で感じる
※まず、自分の心に起こる様々な変化を感じるために心を落ち着けます。そして、自分がどれだけの情報をだして、
子どもがどれだけの情報を受け取っているのかを考えながら(感じながら)次の言葉をいいます。
※子どもの手を握り心を込めて、子どもの目を見ながら「暖かいね」と一言。
→どれだけの情報(感情や雰囲気や思いも含めた言葉では言い表せないこと全て)が伝わりましたか?これが体験的学習です。
※カードを見せて文字を指しながら「ヘリコプター」と一言。
→どれだけの情報が伝わりましたか?これが知的学習です。
※どうですか?あなたの心や感情は何を伝え何を受け取りましたか?子どもは感受性が高いのですから、今あなたが感じたことを何十倍も
激しく感じているのです。どうですか?これでも続けますか?何が豊かな学習で何が貧弱な学習なのか、どうして体験的学習が良くて
知的学習が悪いのか自分の心に聞いてみてください。
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1.「人為的学習障害:作られた学習障害」単純な反復学習により定着させられた高度な学習を受け付けられない状態
→Artificial Learning Disabilities=ALD
<障害>※共通していることは「成長が終わらないうち(急成長期)に不自然な刺激をすること」
●味覚障害
最近、スープが水のように感じる、ケーキを食べても甘く感じない、こんな症状を訴える子どもが増えている。
味は舌や上顎や喉にある「味蕾」を通して脳で感じられる。そして、人間の味覚の発達は10歳くらいで終わるといわれている。
しっかりとした味覚が形成されないうちに、強い味付けが施されたインスタント食品をはじめとするジャンクフードになどを頻繁に食べると味覚障害になりやすい。
●怪我を治すとき(回復期=成長期)には外力(刺激)を与えないようにする。特に骨折時にはギブスをして固定してしまう。
逆に直って(回復=成長が終わって)からは、どんなに痛くても動かさないと(リハビリしないと)動かなくなってしまう。
これは、生まれてから初めて成長する段階でも同じである。この点ではスポーツ界の方が教育界よりも進んでいる。
それは、当然のことで障害(スポーツ障害)の症状が直ぐに表面化して検証しやすいからです。そして、頭の発達も同様であることに早く気づくべきです。
●味覚障害
  最近、スープが水のように感じる、ケーキを食べても甘く感じない、こんな症状を訴える子どもが増えている。
「味」が味蕾を経由して脳に到達する経路のどこかに故障が発生して起こる味覚障害である。一般に、人間の味覚の発達は10歳くらいで終わるといわれている。
しかし、しっかりとした味覚が形成されないうちに、強い味付けが施されたインスタント食品をはじめとするジャンクフードになどを頻繁に食べることによって、味覚障害になる子供が増えている。
  フランスにおいても、近年、味覚が学習不足によって平準化し、繊細な味覚が損なわれており、そしてそのことが食事を過度に画一化し、味覚に対する感受性が低下しているという。
そこで、教育的な訓練の重要性が叫ばれ、国家レベルでの味覚啓蒙計画が打ち出された。文部省の要請により、1992年ごろから味覚の啓蒙活動に着手している。
味覚教育を意味する「ルソン・ド・プー」というもので、フランス全土の小学校に各地域のレストランのシェフが出張し、その地域の産物を使った伝統的な味を子どもたちに覚えてもらおう、というものである。
 子供たちの偏った食生活の原因として、家庭における間違った食習慣のほかに、学校における今までの食教育が、栄養学や統計学に偏っていることが指摘されている。
子供の五感や心理を無視した実感の伴わない教育では、覚えることに重点をおいてしまい、興味を感じないという理由からである。
「私たちはスピードに束縛され、習性を狂わされ、家庭のプライバシーにまで侵入し、ファストフードを食べることを強制されるファスト・ライフというウィルスに感染しています。
そこで、ホモ・サピエンスは聡明さを取り戻し、我々を滅亡の危機へと追いやるスピードから、自らを解放せねばなりません」これは、
パリのオペラ・コミックで発表された「スローフード宣言」の一部である。「食事くらいゆっくり食べようじゃないか」そんな指針を掲げて、
1989年にイタリアの片田舎ブラという町からはじまった、「スローフード運動」が、いま世界の注目を浴びている。
  スローフードとは標準化され、規格化されたファストフードを始めとする現代社会の食べ物とは対極をなすものである。
しかし、ただ単純にファストフードを排斥したり、昔の食慣習に戻ることを主張することが目的なのではなく、
世界各地のいろいろな食べ物や食文化を大切にしながら生き方や自然との関係を見直そうという幅広い考え方である。
冒頭で述べたファスト・ライフというウィルスのワクチンはスローフード、とスローフード協会の会長、カルロ・ペトリーニ氏は説く。
イタリアの田舎町に生まれたスローフード協会のシンボルマークはカタツムリである。
「どんぐり倶楽部」のBBSで使っている私のキャラクターもカタツムリである。
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参考:
IQにつての迷信と妄信(文責:どんぐり倶楽部・T.Itoyama)
家庭学習の異常事態に親は何故気付かないのか...(文責:どんぐり倶楽部・T.Itoyama)
どんぐり図書館「どんぐり倶楽部オンライン」
★小脳の働き:小脳の認知モジュール★
<緊急:小6同級生殺害事件>→■■
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<重要資料>
央教育審議会
1998/01/29議事録
幼児期からの心の教育に関する小委員会(第11回)議事録
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幼児期からの心の教育に関する小委員会(第11回)
議事録
平成10年1月29日(木)13:00〜15:00
霞が関東京會舘34階ロイヤルルーム
意見発表者:汐見稔幸氏(東京大学助教授)
>>抜粋……………………………………………………………………………………………
この点で、早期教育の提唱者の一人で、最も大きな影響力を与えてきました井深大氏がある反省を書かれているのが大変参考になります。
6ページ目を御覧になっていただきたいと思います。これは大変なベストセラーになりました『幼稚園では遅すぎる』という本からコピーさせていただきました。
この本は、その後、早期教育の業者がほとんど基本としている本でありまして、相当な数が出たと思います。
その中に書かれていることの中で、私は9割ぐらい現在でも通用する非常にいいことを書いてあると思うのですが、1割ぐらいは少し気になるわけです。
例えば、上の段の最初、12項目目に「三歳までの子どもの頭脳は、どんなにたくさんのものを詰め込んでも平気である。」というテーゼがございます。
後ろから4行目、「したがって、『与えすぎ』などということは、すこしも心配する必要はないのです。」、どんどん与えろということがここで書かれています。
下の段に移りますが、93項目目、「二歳までは『教育ママ』おおいにけっこうである。」と書いてあります。
後ろから4行目を御覧いただきたいんですが、「二歳まではきびしい『教育ママ』に、それ以後はやさしい母親に、これが幼児教育にとって理想的な母親像といえましょう。」という言い方をされているわけです。
これが意外と入っておりまして、「2歳までは厳しくっていいんでしょう、先生」という御質問が非常に多いです。「言うことを聞かないから、パチッと体罰をやっても、それは記憶に残らないから、
2歳ぐらいまではいいんでしょう。いつになったら体罰はだめなんですか」という質問が時々ございまして、「どこでそういうことを聞いたんですか」と言わざるを得ない現状があります。
その井深さんが、幼児開発協会というものをつくられて、実験的な教室をつくられたわけです。そこでゼロ歳児を育てるお母さん方に来ていただいて、子どもにこういうカードを覚えさせてくれとか、
いろいろ実験的にやってこられたわけです。
それから20年たちまして、1990年4月29日の朝日新聞(1990年.4/28夕刊)に、資料の7ページを御覧いただきたいと思いますが、
「幼児開発協会20年の経験」ということで、ある文章をお書きになっています。それをそのまま私が打ってきたのですが、下線部分を御覧いただきたいのです。
「いろいろやっているうちに、本当に必要なのは知的教育より、まず、『人間づくり』『心の教育』だと気付いた。
学校では落ちこぼれ、暴力、いじめが頻発している。
心を育てるには、学校教育だけではなく、母親の役割が何よりも大切であり、子どもの方も幼稚園どころか0歳児、いや胎児期から育てなければならないという考えに代わってきた。」
「赤ちゃんの温かい心づくりと、生まれた時からの体づくりが、何よりも重要で、知的教育はことばがわかるようになってから、ゆっくりでよい、という結論になった。」。
これはその前の本とかなりトーンが変わっていまして、最初は厳しいママになりなさいと言っていたのですが、最初はむしろ逆にやさしい母親になりなさい、それが大事だということがわかって、
知的教育はゆっくりでよいということがわかったと。こういうふうに井深さんがおっしゃっているのは、実はあまりに早くやると、非常にまずいケースがかなりあったということがあるんだと思うんです。
そのことははっきりお書きになっておりませんが。
そういう意味で、井深さんは正直にお書きになっていただいてよかったと思うんですが、私は、やっぱり小さいころに子どもが本当にやりたがっていないことを無理にさせることの影響が非常に心配です。
次に、8ページをもう一度御覧いただきたいのですが、このグラフを御説明いたします。これは私の知り合いで、こういうことを調べている方が、家庭教育研究所というところで、
そこに来ている3歳の子どもたちの親にアンケートを取ったのですが、100人ぐらいの子どものうち、既に4歳になっている子もいますが、3歳児段階で「あいうえお」が大体読めるという子どもが10数名いつもいるのです。
その子どもたちを毎年集めましてデータを取りまして、3歳段階で既に文字が読める子どもの中で、その習得のプロセスが大きく二つのタイプに分かれることがわかったわけです。
一つは、母親が絵本を読んでやっているうちに、いつの間にか「これ何?」「あれ何?」と言って覚えてしまった子どもです。もう一つは、母親がカードを買ってきたりして、
意識的にフラッシュカードのような形で覚えさせたという子ども、このようにはっきり分かれることがわかったんです。
ここで書いてある「T」は「体験認知型」といって、自分でいつの間にか体験的に覚えてしまった。「P」は「パターン認知型」といって、パッパッと示して覚えさせたというものです。
その子たちに分けて、3歳6ヵ月の段階で、「情緒性」「自発性」「運動性」「認知性」「言語性」「社会性」の育ちについての一つのオーソライズされた調査がございますので、
それを親に書いてもらったわけです。そういたしますと、どの項目でも、子どもの育ちに差が出てきている。
例えば、3歳段階の「情緒性」を見てみますと、「気分の安定」というところでは、「T」型の子は大体90数%ですが、「P」型の子は70数%という形で、
基本的にほとんどの項目で例外なしに体験認知型の子どもの「情緒性」「自発性」「運動性」「認知性」「社会性」の育ちが総じていいというデータが出ております。
>>抜粋……………………………………………………………………………………………
赤ちゃん教育ビデオに効果なし=言語習得遅れる恐れも−米大調査8月11日16時0分配信時事通信【シリコンバレー10日時事】
 米ワシントン大学教授らがこのほど発表した研究報告によると、生後8カ月から1年4カ月の赤ちゃんに早期教育ビデオ番組を見せた場合、
言語習得が遅れる恐れがあることが分かった。研究に参加したディミトリ・クリスタキス教授は「そうした番組は
効果がなく、むしろ有害かもしれない」
と警告した。調査は1000人以上の保護者から聞き取り方式で実施。全体の32%が「英才教育」などと宣伝するビデオを赤ちゃんに見せていたが、
ビデオを1時間見せるごとに、見せない場合に比べ習得言語数が6〜8語少なかったという。 
最終更新:8月11日16時0分
赤ちゃんの「脳発育促進ビデオ」、実際は有害?
「乳児の脳を発達させる」と称するビデオは、「何の価値もないどころか有害かもしれないという証拠が増えている」と研究者は主張する。(ロイター)
2007年08月10日 10時04分 更新
 乳児の脳の発達を刺激するとうたっているビデオは、実際は過度に使用するとボキャブラリーの発達を遅らせる可能性がある。米国の研究者が8月8日に指摘した。
生後8〜16カ月の乳児の場合、乳児向けのDVDやビデオの1日の視聴時間が1時間増えるごとに、視聴していない乳児と比べて理解できる語が平均6〜8語少なくなることを、
ワシントン大学のフレデリック・ジマーマン氏とその同僚は発見した。それよりも年長の幼児にはこれらのビデオによる害も益もないと、同氏らは「Journal of Pediatrics」で報告している。
「この研究における最も重要な事実は、乳児用DVDやビデオがもたらすとされるメリットに明確な証拠はなく、有害だと示唆されているということだ」とジマーマン氏は声明文で述べている。
「要は、子供に乳児用DVD・ビデオを見せるほど、その影響が大きくなるということだ。視聴時間が重要になる」(同氏)ジマーマン氏とその同僚は、
ミネソタ州およびワシントン州の乳児を持つ1000世帯以上に無作為に電話で聞き取り調査を行い、テレビやビデオの視聴について詳細に聞いた。8〜16カ月の乳児を持つ保護者には、
子供が「choo-choo」「mommy」「nose」などの語を幾つ理解しているのかを聞いた。それより年長の幼児の保護者には、子供が「truck」「cookie」「balloon」などの語を幾つ知っているかを聞いた。
「結果は驚くべきものだったが、理にかなっている。幼い乳児はある決まった時間しか覚醒し、何かに注意を向けていられない」とこの研究に参加した心理学者のアンドリュー・メルトゾフ氏は言う。
「この『覚醒時間』を、parentese(大人が乳児に話しかけるときに使う、独特のリズムを持つ言葉)を話す人と過ごすのと、DVDやテレビを見て過ごすのとでは、乳児の言語体験が異なる」(同氏)
「保護者は乳児の最初の、そして最高の教師だ。彼らは無意識のうちに話し方や見つめ方、社会的シグナルを調整して、乳児の言語習得を支援する。
この年の乳児にとって、注目を引くDVDやテレビを見ることは、暖かな社会的・人間的な交流の代わりにならないかもしれない。年長の幼児では事情は異なるかもしれないが、
乳児にとっては人から学ぶのが、一番言葉が身につくようだ」今回の研究に参加したシアトル子供病院研究所の小児科医ディミトリ・クリスタキス医師は、乳児用ビデオの効果について保護者から頻繁に質問を受けていると語る。
「何の価値もないどころか有害かもしれないという証拠が増えている」と同氏は言う。
ディズニー知育ビデオ...赤ちゃん有害
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▼サバン症候群(e-BOOK:思考の臨界期より)
「サバン症候群」と言う現象があります。ダウン症などの知能の低い人が、時に異常な記憶力や才能を見せたりするものです。そのような才能の一つがカレンダー計算能力です。何年何月何日は何曜日だとか、カレンダーについての計算を異常に素早く行なう能力です。記憶や単純思考(単純作業の反復で処理できるもの)は数少ない思考モデルしか使わないので知能とは関係ありません。複雑な思考モデルを開発するはずのエネルギーを単純思考に回しているだけです。このサバンのカレンダー計算能力を解明するためにベンジ・ラングドンという大学院生がチャレンジしたことがあります。「ラングドンは日夜練習を積み、一ページにわたる数表を記憶しなければならないほど複雑な計算を楽にこなせる能力を身につけようとした。そしてかなり上手に計算できるようになった。しかしどんなに練習しても、双子の兄弟にはかなわなかった。そんな状態がしばらく続いた。ところが、ある日突然、双子と同じような速さで計算できるようになったことに気づいた。ラングドン自身が驚いたのだが、複雑な計算がある程度頭の中で自動的にできるようになった。数表をすっかり暗記して、ごく自然にカレンダー計算ができるようになっていたのです。もはや意識して計算する必要は全くなかった」(「なぜ彼らは天才的能力を示すのか」(草思社)。このように、計算能力は誰でも異常なまでに高められます。しかし、価値はありません。こんな事が出来るようになるために時間を使っていては考える力は無くなってしまいます。
※さらに、思考できるようになると、この能力が消えていったという報告もあります。つまり、数字への執着等は「いいこと」ではないどころか「危険なこと」ではないかということです。
※少なくとも「悪いことではない」と思っている人は多数派だと思いますが、私は制御すべきことだと感じています。