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2007年01月09日●どんぐり倶楽部
<0MX31>  月  日(  )
 けむしの おけいこは いつも くねくねあるき です。くねくねと じょうずに あるけると ひとりでも あそびに いけるのです。でも、1かい くねくねすると おしりが 2かいヒリヒリ します。きょうは、もう おしりが 8かいも ヒリヒリしました。きょうは なんかい くねくねしたのでしょうか。
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<0MX49>  月  日(  )
 20本の 歯が ある 大きな 口で わらう わにを よくみると、うえのはに 3本の むしばが 見えました。またまた 見ると、したの 歯にも おなじかずの むしばが ありました。
では、虫歯に なっていないはは みんなで 何本ありますか。
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※毛虫のお尻ヒリヒリには笑いながら絵を描いていた。どう描くのかちょっと興味があった。
こぐま会の問題は大抵、お菓子、色紙、鉛筆、金魚etc...で数の操作をしていく問題。お尻が2回ヒリヒリって、レイナはどう表現出来るのだろうか。私は○(←ヒリヒリ)を8個描いて二個ずつ区切って数えるんじゃないかなと、レイナの解き方を予想していた。(こぐま会式?)ところが結構まっとーな(笑)というか、頭に浮かんだままの素直な絵を描いていて、なるほど、と思ってしまいました。あとワニの虫歯3本の絵は、なぜか虫歯のインパクトが強かったのか(笑)、まず大きな○を描いて、最初に虫歯の歯を上3本、下3本描いて、あとから健康な歯を描き加えていった。私はレイナはまず絶対歯を20本描いてから、虫歯として上下3本ずつ消していくと思っていたので意外に思った。子供のイメージしていること、考え方がとても良くわかり、なかなか興味深いですね。
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2007年01月11日子供の想像力を殺さないお勉強法
●どんぐり倶楽部の問題
しっかし、どんぐりの問題は、子供の想像力を思いっきり膨らますことが出来るなぁ〜。レイナの考えていることは、大体分かると自負している私だが、どんぐり倶楽部の文章問題をはじめてから、なかなか、楽しく期待を裏切ってくれている(笑)。
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<0MX32>  月  日(  )
こおりの のこぎりが かざってあります。ひかりにはんしゃして とても きれいです。にじのような のこぎりです。ですが、よくみると 7しょくの にじのいろ より6しょくも いろの かずが おおいのが わかりました。この、のこぎりの いろは いったい なんしょくなんでしょう。
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<0MX35>  月  日(  )
ねんどが すきな 猫と ねずみが ねんどで ねんどだるまをつくりました。猫がつくった だるまには ひげが 6本、 ねずみが つくった だるまには ひげが 8本 ついています。猫は だるまを3つ、ねずみは だるまを 2つ つくりました。では どちらがつくった だるまの ひげが 何本 すくないかな。
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◎氷の鋸の問題では、「こおりの のこぎり−」で読むのを止め、私の方に顔を上げ「へ?」っと怪訝そうな顔をした後「寒そ〜〜!」と笑った。私の予想では、まず大きな鋸を描いて、7色分の横線を描き色を塗る。そして次に6色分の横線を加え6色塗り、合計を数えて答えを出す。しかし、レイナは「こおりの のこぎりが かざってあります」という文章に忠実に、額縁(?)に入れられて壁に掛けられている鋸を描き出した。それを楽しく鑑賞しているのは自分だという。しかし、こんな小さな鋸じゃ私の予想したやり方で13色塗りこむのは難しいなぁ。7色、次に6色と塗った後、ゴチャゴチャ色が混じってしまって、数えられなくなって「数えられないよ〜」なんて文句を言い出すんじゃないかと不安(笑)に思いながらも、静観していた。が、レイナは唐突と紙の左下の隅に四角を書いた(枠で区切った)。何描き始めるんじゃ!テーブルか?と意外な展開にドキッとしたが(笑)、レイナはすぐに、その中に○を書き込み始めた。おぉっと、○を書いて数えて答えるとは、「こぐま会」式で来たかぁ!(ちょっと安易な方法ねぇ。んで、虹色はどーすんの?)そして書き終わると、枠の中の○を数え13と言った。(正解ね。これでおしまい?)しかし、レイナは30色のカランダッシュの色鉛筆から好きな色13本を選んで自分の横に置いた。そして、一色ずつ小さい鋸に色を付け終わるごとに、使い終わった色鉛筆はカンに戻していった。「こうすれば、もうどの色塗ったか間違えないでしょ」とレイナ。レイナは、あくまでも虹色の鋸にこだわっていたのね〜。虹色を○で代替してハイ終わり、じゃ夢が無いもの。また、レイナによると、「小さい鋸に塗って数えると何色塗ったか間違えちゃうから、先に13本の色鉛筆を用意しの」とのこと。ん〜案外工夫しているな。
◎粘土だるまの問題も読み始めて大笑い。こちらは、ま、ネズミと猫、ダルマだから正攻法で行くだろう、と予想。レイナ、猫、ネズミ、それぞれにダルマを描いてくが、な、なんとダルマの髭がカトチャン(加藤茶の禿オヤジ?)のチョビ髭(爆)!レイナ、チョビ髭なんて知ってんの?私は普通の猫などの絵の髭を想像していたので、もう爆笑寸前。必死で堪えていたらレイナが「ママ、何面白い顔してんの??」しかし、小さいダルマに8本のチョビ髭は、何本あるか数えられないようで、また紙の隅を枠で区切って計算用のスペースを作って答えを出した。
■どうしてレイナは、わざわざ下の方を枠で区切って○を書いたりして数えたりするんだろうか。
 枠で区切られた部分は、想像の世界である絵と区別された”現実の場所”なのだろう。
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どんぐり問題ををやってみると、殆どのプリントが子供の想像力を殺して、単に効率よく大人の考え方を子供に教え込んでいるだけだ、ということが分かる。どんぐり問題は他の文章問題とは違う、というのはこのことだったのか!(単に面白いだけではないのね)
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ということで、ちょっと細かくなってしまいましたが、どんぐりを幼児が回答するプロセスは大変興味深いので、ご参考までに書いてみました。