【総索引】
■下記のブックレット【2005年11月25日千葉市の渋谷幕張中学校で開かれた"フォーラム「21世紀の創造」〜ノーベル賞受賞者と中学生の対話〜”】
は小学生の長男にそれとなく渡しておいたものである。本人が読んだのかどうかは不明だが、その後(数年後)、本人が高校2,3年の時に自分で参加動機を書
いて申し込み、2年続けてノーベル賞受賞者を囲むフォーラムに参加している。
■私は、「人間的な判断力を含む思考する機能・思考力」の話をするときに、しばしば心理学者として有名なジグモント・フロイトの娘であるアンナ・フロイトが
使った「感情のフィルター」という言葉と大江健三郎氏が使った「ちょっと待ってみること」という言葉を引用することがある。これらは、どちらも「人間的な
最終判断は正しい感情が司るものであり、その感情の働きには一定の時間を要する」という「どんぐり理論」の一部と同じ事を指しているものである。
■さらに、教育方法については私はプラトンのアカデメイアのことに必ず触れる(HPのTOP一番上段にあるギリシャ語は
アカデメイアの門に書かれていた言葉です)が、この小冊子の中で大江健三郎氏は同様のことを書いておられる。私がHPに書いたのが2000年ですから、
2005年に出版されたこの本のことはモチロン知りません。ですが、同じ事を感じて同じよう言葉を使って大事なことを伝えるようとするものなのですね。
■ア
ンナ・フロイトは「攻撃性のルーツは「知」で、優しさのルーツは「情」である。しかし、攻撃を心の中で思うだけではまだ病理とは呼べない。心の中の攻撃衝
動を行動に移すとき歯止めをかける「感情のフィルター処理」ができないことが真の問題である。例えば、攻撃性はそれほど高くないのに、小さな攻撃でも突出
しやすく攻撃行動に結びついてしまうのは「感情のフィルター」に問題があるのであり、また、現代ではこの攻撃性そのものも高まってる。」→犯罪に関する「どんぐり理論」