総索引<危険な早期教育>参考になる・週間文春HP・週刊朝日「早期教育で病んだ子どもたち(週刊朝日 2009年09月18日号配信掲載)
東京・秋葉原無差別殺傷事件「屈辱的な、母の育て方が影響」
渡辺由佳里http://watanabeyukari.weblogs.jp/blog/2007/11/index.html
<緊急:小6同級生殺害事件>→■■
●発育の大原則<重要資料>→★★★
 急成期には栄養を、成熟期には刺激と栄養を必要とする。
 急成期に不要な刺激を与えると自然な発達を妨げ、ひいては奇形を発生させる危険性がある。
※参考:
味覚異常
※Slow-in & Quick-out の原則:ゆっくりジックリ丁寧に入力された情報は瞬時に応用することが出来る。
 この原則は全ての教育にあてはまる。「スローイン・クイックアウトの原則」
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●急成期に機会的な反復によって作り出される反射的学習は極力避けるべきです。能力の発達を阻害し制限し、考え方を硬直化します。スポーツもそうですが、 成長途上中は様々な経験をさせるべき時期であって過度の練習や単純な反復ばかりをさせていると他は何も出来なくなってしまいます。

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§1:最優先課題は「情緒の安定」
※「見て見て聞いて聞いて」を大切に
※満足→安定→要求しなくなる→次の段階へステップアップする
※自然にという意味
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§2:幼児教育・早期教育を支える貧弱な理論
●私には、速さや大量の知識を子どもに身につけさせようとしている親を見ると、時間とお金をかけて自分の子どもの才能を潰し能力を制限しているように見える。
●「間違いだらけの幼児教育」
→幼児期の系統的学習は無意味である→体験的学習と系統的学習
●教えられても分からせることはできない
早期教育の場では「子どもには何でも教えられる」と言われている。実は、続きがあって「子どもには何でも教えられる、しかし分からせることができるとは 言っていない」というのが全容です。当たり前のことで、小学生にでも特殊相対性理論を教えることはできますが、分からせることはできないでしょう。また、 分かったとしても、そのことがいい影響を与えるとは思えません。
●1才の子が時計を読めたら天才と呼ばれるでしょう。しかしながら、その子が10才になったとき回りの子もみんな時計を読めるようになっています。その時 「僕は1才の時に時計が読めたんだぞ」と言って何になるのだろう。笑いものになるのが関の山でしょう。どうしてこんなにも明白なことが見えないのでしょ う。速さにしてもそうです。「速いに越したことはない」と思っている人がいますが、本当に速さが必要な場面があるでしょうか。入試でさえ90%以上が文章 問題です。10%分を解くのにどんなに高速でも役に立たないでしょう。正確であれば5倍の時間がかかっても大差はありません。
●ここに「ミスエデュケーション(デイヴィッド・エルキンド著)」という本があります。筆者は児童心理学者・米マサチューセッツ州タフツ大学教授・全米幼 児教育会会長です。彼の考えは「どんぐり倶楽部」の考えとよく似ています。資料とともに抜粋を載せておきます。「体験的学習というポイントを無視して子ど もに何かを教え込もうとするのは誤った教育です。例えば、フラッシュカードは不要な冷たいコミュニケーションを強いることになるので、将来の学習にとって なくてはならない愛着と信頼感を損なう結果となり、子どもにとっては百害あって一利なしと言わざるを得ません。また、象徴的・派生的学習の準備ができてい ない子どもに系統的教育(早期教育)を押しつけることの弊害は、すでに多くの証拠によって裏付けられています。例えば、早期教育を受けた子どもと受けな かった子どもとを15才まで追跡調査した研究によると、受けた子どもの方が10代になってから非行に走る割合が明らかに高かったのです。別の研究では早期 教育を受けた子どもの方が小学校に上がってから、より攻撃的な態度を示すことが明らかになりました。さらに、1800年代の初め、米マサチューセッツ州で は2〜4才の子どものおよそ3割が学校に通って読み書きを習わせられていました。また、同じ時代のイギリスでもロバート・オーエンが早期教育を推進しよう としました。ところが、結局どちらの試みも失敗に終わり幼児に読み書きを教えることはなくなったのです。」つまり、幼児期には情緒の安定が最優先であり、 学習は体験的学習に限るということです。
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<幼児教育>
●少なくとも、95%の土台(準備)ができてからでないと上に建物は建てられない。そして、人間の土台作りにかかる時間は決まっている。ならば、建物のことは後回しにして、素晴らしい土台を作ればいい。
●幼児期とは料理(思考)の材料(言葉)1つ1つを丁寧に味わう二度と戻れない最も大事な時期です。そんな時期に簡単お手軽で、どんな材料を使っているか も分からないような料理(幼児教材)ばかりを食べさせられていては味覚(思考能力)は麻痺し、材料に対する好奇心も探求心も愛着もないままに育ってしまう のは当然です。
●早期教育・幼児教育はアメリカが最先進国です。しかし、その最先端の情報は日本ではあまり知られていません。なぜならば、早期教育・幼児教育に携わる殆 どの人々の職を奪うことになりかねないからです。つまり、早期の系統的教育はその子の能力を開発するのではなく制限し、才能を潰し、性格を攻撃的にする可 能性が大きいという報告が多数あるからです。
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<体験的学習><赤ちゃんは天才>=<体験させることが重要>
●体験的学習には説明できないほど複雑な情報が含まれている。一方、系統的知的学習は単純で簡単で受動的で限定されている。いわゆる早期教育・幼児教育は この系統的知的学習が殆どです。例えば「写真と文字を見て海を知る場合」と「海に行って海を知る場合」では、どちらが高度な情報処理を迫られるだろうか。 もちろん後者である。知るだけではなく感じること、感覚的に納得すること、これが大切なのです。これは限りない情報を受け入れていることなのです。これば かりは、海なら海そのものを目の当たりにしなければ不可能なことなのです。系統的知的学習である早期教育は合理的に作られています。言い換えれば単純で程 度の低いものとなっているということだ。当然のことながら、最も処理能力が高く高度な感受性を有する幼児期にこんな教育をしていたのでは開発どころか、様 々な能力を未発達に終わらせていることになります。豊かなインプットなしに優れたアウトプットはありえません。
リンゴの皮だけを集めてもアップルパイは作れないのです。優れた種があっても豊かな土地がなければ作物は育たないのです。幼児期の体験は知識を越えています。ですから、小手先の知的教育では全く相手にならないのです。
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<遊びという体験学習>
 人間は人間になるために遊びを経験する必要があります。全世界の人間に共通な遊びとしては「ごっこ遊び」などがあります。そして、十分な体験学習の後で 高度な学習が可能になるのです。この体験学習なくして高度な学習は成り立ちません。頑丈な土台がければしっかりした家は建てられません。
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■「正しい時期に正しい教育を受けましょう」「早期教育という名の特異教育」
 今、早期教育がもてはやされていますが、名ばかりの成果しか出ていないのが現状です。逆に、正しい学習習慣を身につけるべき時期(小1~小3)を逃して 高学年で学業不振になってしまう子供が激増しています。どんなに低学年で学業優秀でも高学年で学業不振に陥ったのでは、全く意味がありません。この歪みを 取り除き、子供の自然な成長に合わせた手作りの学習方法を考えましょう。
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●幼児教育・早期教育を支える理論について
 スキャモンの発育曲線(1930年)は現在も幼児教育の有用性を訴える基礎データとして活用されていますが、殆どの幼児教育理論は神経型(神経細胞の発 達度合い)のデータを一方的に教材販売や教室運営に結びつけるための貧弱な理論となっています。スキャモンの発育曲線(神経型)から分かることは「神経細 胞は6才までに90%という急成長をし、9才までに95%に達する」ということで「だから、幼児期に知的情報(刺激)を詰め込む方がいい」という結論には 繋がりません。また、第一言語修得に関する臨界期(大脳の一側化:大脳左半球と右半球の機能分離)や言語習得装置(LanguageAquisition Divice)のデータを利用して幼児英語の必要性を説く場合も、第一言語が日本語である日本人には的外れな理論が殆どです。S.Krashenの理論を 引き合いに出すまでもなく、人は生まれながらに言語を習得できるようになっています。逆に言えば、言語を修得出来ることが人間の証なのです。ところが「だ から、幼児英語」とは繋がらないのです。
 人間(人類)の発達は日本の教育に合わせて作られているわけではありません。ということは、発達曲線を見る時には「この年令でこう発達するのだからこれ をやらせよう(幼児教育を支える理論)」ではなく「何のためにこの年令でこのような発達が見られるのか」と考えるべきです。そして、この発達は人間に固有 のものであること。さらに、人間が人間である最大の理由は言葉(第一言語:母国語)を操ることができる点にあることを考えると、次のような推論が成り立ち ます。神経細胞が幼児期に急速に発達するのは、複雑な言葉を十分に修得するためでる。
 なぜなら、言葉は具象の世界から抽象の世界への掛け橋となるからです。つまり思考の源となるからです。ですから、この時期に全身が言葉の修得に全力を向 けるための行動をとるのです。一般型(肉体細胞)が生命維持のための細胞を作り上げた後に一時期緩やかな発達(停滞さえする)に移行するのも全エネルギー を思考の発達に振り向けるためだと考えると理由が分かります。具象から抽象への飛躍には、それだけエネルギーが必要であり、重要だということです。
すると、天才とも思える乳幼児の言動が全て理解できます。神経細胞の発達は決して、幼児教育を可能にするためのものではないのです。つまり、いわゆる知識 偏重型の幼児教育は的外れということです。知識としての言葉ではなく、実体験を伴った豊かな言葉の修得には時間がかかります。ですが、このような言葉の修 得は豊かな畑を作るために丁寧に耕された土地と同じで、豊かな実りを約束するものです。手を抜かずに、慌てずに耕してもらいたいものです。
 豊かな言葉は、複雑な事柄を簡潔に吸収する力を生みます。「要点が分かる」「いいたいことが分かる」ということです。また、言葉の裏にあることも了解します。「1を聞いて10を知る」ということです。
この能力はやがては空間知性と呼ばれる3次元を操る力に発展します。
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<早期教育>
●「子どもは学習したがっている」と言われて「では、知的系統的学習を」と思ってしまう人がいますが、子どもが求めているのは心地よい体験的学習なので す。このことを知らずに学習→勉強→知識の集積・処理能力向上などと思うのは大きな間違いです。子どもが求めているのは機械的な反復刺激ではなく、豊かで 暖かい体験的な意味のある刺激なのです。
●「英語と音感教育とは違います」
→発音は日本語式(カタカナ発音)で十分→発音はいつでも矯正できます(大学からでOK)
●「どんぐり倶楽部」が情緒の安定を子育ての最重要項目に据えているのは、あらゆる学習の成果を約束する原点だと考えているからです。同様の考えは「EQこころの知能指数(ダニエル・ゴールマン)」「人間の脳の発達(林壽郎)」の中にもあります。
●オリックスの山口和男投手は日本最速の158km/h(2002.7/29・2002.7/31)を記録していますが、彼は中学から野球を始めています。早く始めなければいけない理由はない。2001.10/3には157km/h
●スキャモンのデータ(1930年)は学校がないところでも人間であるならば同じように発達すると言うことを裏付けています。では、何の為に発達するのか。言葉で考えるためです。
●日本の学校教育に合わせて人類が誕生したわけではありません。同様に、日本の学習時期に合わせて脳が発達するわけでもないのです。
●プリンストン大学の最新の研究では、脳細胞は日々新たに生まれており、今までの通説、「大人には新しい脳細胞は生まれない。脳細胞は日々減少していっている」という考え方に修正を迫る発見がなされています。
["Brain May Grow New Cells Daily"New York Times Oct.
15, 1999] →当然の発見で、自然とは変化するもの。細胞は死滅しながら誕生しているのでしょう。植物が呼吸と光合成の両方をしていても日中は光合成によって作られる 酸素の量が多いので呼吸による二酸化炭素が出ていないように思われることと似ています。
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<実践サンプル>:早期教育・幼児教育の害→一言で見抜ける確かな方法→自分で感じる
※まず、自分の心に起こる様々な変化を感じるために心を落ち着けます。そして、自分がどれだけの情報をだして、子どもがどれだけの情報を受け取っているのかを考えながら(感じながら)次の言葉をいいます。
※子どもの手を握り心を込めて、子どもの目を見ながら「暖かいね」と一言。
→どれだけの情報(感情や雰囲気や思いも含めた言葉では言い表せないこと全て)が伝わりましたか?これが体験的学習です。
※カードを見せて文字を指しながら「ヘリコプター」と一言。
→どれだけの情報が伝わりましたか?これが知的学習です。
※どうですか?あなたの心や感情は何を伝え何を受け取りましたか?子どもは感受性が高いのですから、今あなたが感じたことを何十倍も激しく感じているので す。どうですか?これでも続けますか?何が豊かな学習で何が貧弱な学習なのか、どうして体験的学習が良くて知的学習が悪いのか自分の心に聞いてみてくださ い。
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<データ分析の基本>
●成長期-栄養を欠かさない・過度な刺激は与えない・急成期・理論と基礎実践→応用理論
●成熟期-多少の刺激にも耐えられる・鍛錬期・理論の実証を実践で行い検証する
●安定期-総合的な力を出せる時期・実践期
●停滞期-特殊な状態でエネルギーを消費しないようにしている時期
●神経型では5-6才が熟成時期・6-9才が飛躍準備期・9才が飛躍ポイント・9-12才が熟成時期・12才〜総合応用
●一般型では0-3が第1次急成長期・3-5が第1次熟成期・5-6が停滞期・6-12が成長準備期・12-16が第2次急成長期・16-18が熟成期・18〜総合応用
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●レストラン
1.材料の吟味〜選択(見る)★★★
2.下ごしらえ(イメージ操作)★★★★★
3.調理(立式)★★★
4.盛りつけ(写式)★★
5.料理を運ぶ(計算:反射)★
6.配置(筆算)★★
7.説明(自己解説)★★★
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●幼児期には体験を通した学習でないと効果がないのは、刺激を快く感じないと受け入れる準備が整わないからでしょう。こうして、学習を受け入れる準備(吸 収する準備)がくり返されると、吸収力は独立して働くこともできるようになり、青年期での「必要だから学習する」という時にも威力を発揮するのです。
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●考える力とはパターン学習で身につけた既に知っている解法を使う力ではない。考える力とは未知の問題に対して〜
<どんぐり>の思考の発達理論※スキャモンともピアジェとも整合性を持っている
(0〜3)(3〜6)[(6〜9)(9〜12)](12〜15)
<ピアジェ>の思考の発達理論
§1:感覚運動知能期[period of sensory-moter intelligence](0〜2歳)乳児は、対象の認知を感覚と運動によって行う。
§2:前操作思考期[preorerational period](2〜6歳)言葉の獲得により実物をイメージ化できる
§3:具体的操作思考期[concrete operational period](6〜12歳)簡単な推論可能
§4:形式的操作思考期[formal operational period](12歳〜15歳)複雑な推論可能
※一生続く形式的、抽象的思考操作が可能になる。「もし〜であれば」と仮説演繹的思考も可能。現実の世界にはないことも思考可能。仮説の上に立って、具体 的な内容は無視して論理的に議論の形式さえ正しければ思考を進めていくことができる。体系的に探求することができる。
「わかりかた」
第一は「感覚運動的わかりかた」=実物を通して理解
第二は「心象的わかりかた」=実物の図で理解する→絵図(イメージ)で理解
第三は「概念的わかりかた」=言葉で理解
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● ここに恐ろしい研究データがある。体験認知型とパターン認知型で育った3才児の社会性や運動能力等の発達を比較したものである(家庭教育研究所)。対象は 3才児84名中すでに「ひらがな」をすべて読める14名のなかから、T型(親に読み聞かせをしてもらうなかで自然に覚えた体験認知型)とP型(フラッシュ カードの様な物を使って読みのパターンを提示されて覚えたパターン認知型)を選び、社会性や運動能力等の発達を比較した。
   体験型   パターン型
   078%   068%(-10)  情緒性(自己信頼性+感情統制+感情表出)
   068%   052%(-16)  自発性(探索意欲+自己主張+集中力)
   066%   036%(-30)  運動性(活動量+敏捷性+運動調整)
   064%   055%(-09)  認知性(モノの操作+つもり・みたて+状況把握)
   070%   048%(-22)  言語性(言語理解+流暢さ+言語イメージ)
   073%   050%(-23)  社会性(大人への親密さ+友達志向+役割行動)
   070%   052%(-18)  全体的発達得点
   発達度   発達度
※これらのデータでも体験型がいかに優れているかが分かる。受け取る情報量・質ともに格段に違うのだ。
            体 験 型 パターン型
情緒性:自己信頼性  → 100%   100%(±0) 
    感情統制   → 060%   060%(±0)
    感情表出   → 070%   040%(-20)
自発性:探索意欲   → 065%   045%(-20) 
    自己主張   → 080%   050%(-30) 
    集中力    → 050%   060%(+10) 
運動性:活動量    → 060%   055%(-05) 
    敏捷性    → 060%   040%(-20) 
    運動調整   → 060%   ○○%(データなし) 
認知性:モノの操作  → 060%   060%(±0)
    つもり・みたて→ 065%   055%(-10) 
    状況把握   → 065%   050%(-15) 
言語性:言語理解   → 070%   065%(-05) 
    流暢さ    → 070%   055%(-15) 
    言語イメージ → 065%   055%(-10) 
社会性:大人への親密さ→ 070%   050%(-20) 
    友達志向   → 070%   045%(-25) 
    役割行動   → 070%   050%(-20) 
全体的発達得点    → 070%   052%(-18)
             到達度   到達度

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1.「人為的学習障害:作られた学習障害」単純な反復学習により定着させられた高度な学習を受け付けられない状態
→Artificial Learning Disabilities=ALD
<障害>※共通していることは「成長が終わらないうち(急成長期)に不自然な刺激をすること」
●味覚障害
最近、スープが水のように感じる、ケーキを食べても甘く感じない、こんな症状を訴える子どもが増えている。味は舌や上顎や喉にある「味蕾」を通して脳で感 じられる。そして、人間の味覚の発達は10歳くらいで終わるといわれている。しっかりとした味覚が形成されないうちに、強い味付けが施されたインスタント 食品をはじめとするジャンクフードになどを頻繁に食べると味覚障害になりやすい。
●怪我を治すとき(回復期=成長期)には外力(刺激)を与えないようにする。特に骨折時にはギブスをして固定してしまう。逆に直って(回復=成長が終わっ て)からは、どんなに痛くても動かさないと(リハビリしないと)動かなくなってしまう。これは、生まれてから初めて成長する段階でも同じである。この点で はスポーツ界の方が教育界よりも進んでいる。それは、当然のことで障害(スポーツ障害)の症状が直ぐに表面化して検証しやすいからです。そして、頭の発達 も同様であることに早く気づくべきです。
●味覚障害
  最近、スープが水のように感じる、ケーキを食べても甘く感じない、こんな症状を訴える子どもが増えている。「味」が味蕾を経由して脳に到達する経路のどこ かに故障が発生して起こる味覚障害である。一般に、人間の味覚の発達は10歳くらいで終わるといわれている。しかし、しっかりとした味覚が形成されないう ちに、強い味付けが施されたインスタント食品をはじめとするジャンクフードになどを頻繁に食べることによって、味覚障害になる子供が増えている。
  フランスにおいても、近年、味覚が学習不足によって平準化し、繊細な味覚が損なわれており、そしてそのことが食事を過度に画一化し、味覚に対する感受性が 低下しているという。そこで、教育的な訓練の重要性が叫ばれ、国家レベルでの味覚啓蒙計画が打ち出された。文部省の要請により、1992年ごろから味覚の 啓蒙活動に着手している。味覚教育を意味する「ルソン・ド・プー」というもので、フランス全土の小学校に各地域のレストランのシェフが出張し、その地域の 産物を使った伝統的な味を子どもたちに覚えてもらおう、というものである。
 子供たちの偏った食生活の原因として、家庭における間違った食習慣のほかに、学校における今までの食教育が、栄養学や統計学に偏っていることが指摘され ている。子供の五感や心理を無視した実感の伴わない教育では、覚えることに重点をおいてしまい、興味を感じないという理由からである。
「私たちはスピードに束縛され、習性を狂わされ、家庭のプライバシーにまで侵入し、ファストフードを食べることを強制されるファスト・ライフというウィル スに感染しています。そこで、ホモ・サピエンスは聡明さを取り戻し、我々を滅亡の危機へと追いやるスピードから、自らを解放せねばなりません」これは、パ リのオペラ・コミックで発表された「スローフード宣言」の一部である。「食事くらいゆっくり食べようじゃないか」そんな指針を掲げて、1989年にイタリ アの片田舎ブラという町からはじまった、「スローフード運動」が、いま世界の注目を浴びている。
  スローフードとは標準化され、規格化されたファストフードを始めとする現代社会の食べ物とは対極をなすものである。しかし、ただ単純にファストフードを排 斥したり、昔の食慣習に戻ることを主張することが目的なのではなく、世界各地のいろいろな食べ物や食文化を大切にしながら生き方や自然との関係を見直そう という幅広い考え方である。冒頭で述べたファスト・ライフというウィルスのワクチンはスローフード、とスローフード協会の会長、カルロ・ペトリーニ氏は説 く。イタリアの田舎町に生まれたスローフード協会のシンボルマークはカタツムリである。
「どんぐり倶楽部」のBBSで使っている私のキャラクターもカタツムリである。
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<Holding power>
2.「処理しないで保っておく力」つまり、その物事を理解する力が不足している場合に、適当に処理しないで、事象そのものを(あるいは本質を)考え続ける力
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<元服>
日本には古来から「元服(げんぷく)」という、現在の成人式に該当する儀式がありました。 元服とは、男子が成人となった証として、成人の装束を着て髪を結い、冠をかぶる儀式です。
十二歳から十六歳ぐらいまでの間に行われ、このときに幼名を廃して鳥帽子(えぼし)をつけます。
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●まとめ:1年を1行でまとめる
0〜3才→不快感を与えないように適度なスキンシップと暖かく快い声掛けをする
3〜6才→体験的学習(具体的な物事)の中で豊かな言葉を味わえる機会を多くする
    →※楽しい体験としての読み聞かせをする(質問しない)
    →※知的系統的学習は情報が貧弱すぎて悪影響を及ぼす×
6〜9才→具体的で理論的な言葉を分からせるような対話をする
    →※展開を重視した読み聞かせをする
    →※文章問題◎
    →※スピードは要求しない×
9〜12才→抽象的で理論的な言葉を分からせるような対話をする
    →※文章問題◎
    →※スピードは要求しない×
12〜15→ここで知的系統的学習を使って頭を鍛える
    →あらゆる学習に耐えられる頭の体力を付ける(多少無理してもいい)
    →鉄は熱い内に打て(Strike while the iron is hot.)とはこの時期のこと!
    →この時期より前に打つと鉄といえども液体状態なので飛び散ってしまう!
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●メダカの細胞分裂は小学校や中学校の教科書でおなじみですが、あの細胞分裂(急成長)をしているときに不自然な刺激を与えるとどうなるかご存じですか?
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●複雑な急成長をしているときに不要な刺激を与えることは危険すぎます。
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<飛躍点=変態点>
●蝶と人間の成長過程を比べるととても分かりやすい。
  <蝶:人間>
   卵:乳児←←←←←0〜3頭の生命維持をできる回路を作る時期
  幼虫:幼児←←←←←3〜6環境適応のための材料収集(言葉を蓄える時期)
 サナギ:子ども←←←←6〜12変態準備期間:内部構成を変えて変身(進化)する時期
蝶(成虫):大人(成人)←←12〜
※※サナギの重要性→成虫になるための最も劇的な変化をする時期なので、全エネルギーを要する。そのために外界からの余計な刺激を受けないようにサナギとなる。必要な刺激は太陽の光や空気など自然な刺激だけ。
※※人間も同様に、この時期に頭の中で具象の世界から抽象の世界への飛躍という最も劇的な変化をする。人間が成人(本当の人間)になるにはこの飛躍が必要 なのです。だから、この時期に余計な刺激は厳禁です。この時期に的はずれな教育を受けると飛躍の時期を失ってしまい、見かけは大人だが頭は未成人(子ども のまま)ということになってしまいます。 
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<重要資料>
央教育審議会
1998/01/29議事録
幼児期からの心の教育に関する小委員会(第11回)議事録
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幼児期からの心の教育に関する小委員会(第11回)
議事録
平成10年1月29日(木)13:00〜15:00
■■霞が関東京會舘34階ロイヤルルーム
■■意見発表者:汐見稔幸氏(東京大学助教授)
>>抜粋……………………………………………………………………………………………
■■この点で、早期教育の提唱者の一人で、最も大きな影響力を与えてきました
井深大氏がある反省を書かれているのが大変参考になります。6ページ目を御覧になっていただきたいと思います。これは大変なベストセラーになりました『幼稚園では遅すぎる』と いう本からコピーさせていただきました。この本は、その後、早期教育の業者がほとんど基本としている本でありまして、相当な数が出たと思います。その中に 書かれていることの中で、私は9割ぐらい現在でも通用する非常にいいことを書いてあると思うのですが、1割ぐらいは少し気になるわけです。
■■例えば、上の段の最初、12項目目に「三歳までの子どもの頭脳は、どんなにたくさんのものを詰め込んでも平気である。」というテーゼがございます。
■■後ろから4行目、「したがって、『与えすぎ』などということは、すこしも心配する必要はないのです。」、どんどん与えろということがここで書かれています。
■■下の段に移りますが、93項目目、「二歳までは『教育ママ』おおいにけっこうである。」と書いてあります。
■■後ろから4行目を御覧いただきたいんですが、「二歳まではきびしい『教育ママ』に、それ以後はやさしい母親に、これが幼児教育にとって理想的な母親像といえましょう。」という言い方をされているわけです。
■■ これが意外と入っておりまして、「2歳までは厳しくっていいんでしょう、先生」という御質問が非常に多いです。「言うことを聞かないから、パチッと体罰を やっても、それは記憶に残らないから、2歳ぐらいまではいいんでしょう。いつになったら体罰はだめなんですか」という質問が時々ございまして、「どこでそ ういうことを聞いたんですか」と言わざるを得ない現状があります。
■■
その井深さんが、幼児開発協会というものをつくられて、実験的な教室をつくられたわけです。そこでゼロ歳児を育てるお母さん方に来ていただいて、子どもにこういうカードを覚えさせてくれとか、いろいろ実験的にやってこられたわけです。それから20年たちまして、1990年4月29日の朝日新聞(1990年.4/28夕刊)に、資料の7ページを御覧いただきたいと思いますが、「幼児開発協会20年の経験」ということで、ある文章をお書きになっています。それをそのまま私が打ってきたのですが、下線部分を御覧いただきたいのです。
■■ 「いろいろやっているうちに、本当に必要なのは知的教育より、まず、『人間づくり』『心の教育』だと気付いた。学校では落ちこぼれ、暴力、いじめが頻発し ている。心を育てるには、学校教育だけではなく、母親の役割が何よりも大切であり、子どもの方も幼稚園どころか0歳児、いや胎児期から育てなければならな いという考えに代わってきた。」「赤ちゃんの温かい心づくりと、生まれた時からの体づくりが、何よりも重要で、知的教育はことばがわかるようになってか ら、ゆっくりでよい、という結論になった。」。
■■これはその前の本とかなりトーンが変わっていまして、最初は厳しいママになりなさいと言っていたのですが、最初はむしろ逆にやさしい母親になりなさい、それが大事だということがわかって、
知的教育はゆっくりでよいということがわかったと。こういうふうに井深さんがおっしゃっているのは、実はあまりに早くやると、非常にまずいケースがかなりあったということがあるんだと思うんです。そのことははっきりお書きになっておりませんが。
■■そういう意味で、井深さんは正直にお書きになっていただいてよかったと思うんですが、私は、やっぱり
小さいころに子どもが本当にやりたがっていないことを無理にさせることの影響が非常に心配です。
■■ 次に、8ページをもう一度御覧いただきたいのですが、このグラフを御説明いたします。これは私の知り合いで、こういうことを調べている方が、家庭教育研究 所というところで、そこに来ている3歳の子どもたちの親にアンケートを取ったのですが、100人ぐらいの子どものうち、既に4歳になっている子もいます が、3歳児段階で「あいうえお」が大体読めるという子どもが10数名いつもいるのです。その子どもたちを毎年集めましてデータを取りまして、3歳段階で既 に文字が読める子どもの中で、その習得のプロセスが大きく二つのタイプに分かれることがわかったわけです。
■■一つは、母親が絵本を読んでやって いるうちに、いつの間にか「これ何?」「あれ何?」と言って覚えてしまった子どもです。もう一つは、母親がカードを買ってきたりして、意識的にフラッシュ カードのような形で覚えさせたという子ども、このようにはっきり分かれることがわかったんです。
■■ここで書いてある「T」は「体験認知型」と いって、自分でいつの間にか体験的に覚えてしまった。「P」は「パターン認知型」といって、パッパッと示して覚えさせたというものです。その子たちに分け て、3歳6ヵ月の段階で、「情緒性」「自発性」「運動性」「認知性」「言語性」「社会性」の育ちについての一つのオーソライズされた調査がございますの で、それを親に書いてもらったわけです。そういたしますと、どの項目でも、子どもの育ちに差が出てきている。
■■例えば、3歳段階の「情緒性」を見てみますと、「気分の安定」というところでは、「T」型の子は大体90数%ですが、「P」型の子は70数%という形で、
基本的にほとんどの項目で例外なしに体験認知型の子どもの「情緒性」「自発性」「運動性」「認知性」「社会性」の育ちが総じていいというデータが出ております。
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参考:→★小脳の働き:小脳の認知モジュール★