百ます計算からどんぐり倶楽部へ ひとり息子タカヒロの勉強のようすと成長記録のページです。 http://blog.livedoor.jp/taka_okada_hitoshi/ …………………………………………………………………………………………… ●下記は<抜粋>です。本文は上記HPをご覧下さい。(作者に了解をいただいております) …………………………………………………………………………………………… 2005年12月13日:突然ですが... 突然ですが、百ます計算をお休みします。無期限で...2004年の7月29日から、ほとんど休まずに続けてきました。「えっ、もったいない」なんて思う 人もいるかも知れませんが、決断しました。前みたいに、タカヒロがやる気をなくしているので、お休みする訳じゃありません。やる気マンマンです。 …………………………………………………………………………………………… 2005年12月14日:百ます計算をお休みしたわけ-1 昨日から、1年4ヶ月ほど続けていた百ます計算を無期限のお休みにした。ちなみに自己記録は 足し算の百ます計算:1分18秒 引き算の百ます計算:1分28秒 掛け算の百ます計算:1分50秒 親の私が言うのも変だけど、なかなかいい記録だと思う。百ます計算のお陰で、タカヒロは学校では抜群の計算力を発揮している。その辺は、タカヒロも自信を 持っている。では、なぜ無期限のお休みにしたのか?それは...あることがキッカケだった。それは、1週間ほどまえ、強育ドリル(文章題)をやっている最 中のことだった。書いてある文脈を無視して出ている数字を使って足したり、引いたり、掛けたり、割ったりしていた。それを見て、愕然とした。「ねえ、文章 をちゃんと読んで考えている?」「....」「おまえ、そんなめちゃくちゃなことやっても意味ないよ!」なぜ、このことが、百ます計算をお休みするキッカ ケとなったのか...明日につづく。 …………………………………………………………………………………………… 2005年12月16日:百ます計算をお休みしたわけ-2 タカヒロといっしょに百ます計算をやり始めて間もない頃、タイムがどんどん縮んでいくのが楽しかった。立てた目標をクリアーしていくのが楽しかった。タカ ヒロ自身もそれが楽しいらしく、「百ますがおもしろい!」って言っていた。時期は忘れたが、ある時期からあることが目立ち始めた。あることとは、そう、何 か書いてあるのかわからないくらい汚い数字。タイムを少しでも縮めようと、あせって汚くなる。途中、途中で「おまえ、数字が汚いよ!」って怒っていた。百 ます計算を長い間、続けてきたことによって、条件反射的に反応できるくらいに、答えをもの凄いスピードで出せるようになった。1年生のレベルでは、足し 算、引き算、掛け算がそのレベルでできるということは、学校の授業なんかは、タカヒロの言葉で表現すれば、「カルカル」である。しかし、この状態がタカヒ ロに変な薄っぺらな自信を植えつけさせ、考えない習慣を作らせたように思い、ここ数日、百ます計算のいいところ、よくないところを自分自身で整理をしてい た。そして、あるHPに出会った...明日以降につづく。 …………………………………………………………………………………………… 2005年12月17日:百ます計算をお休みしたわけ-3 そのHPにはこんなことが書かれていた。(ホンの一部、要点を抜粋) ----------ここから 幼児期の学習でスピードを付けることほど危険なことはありません。単純作業を速くするには何も考えないで作業に没頭する必要があります。また、速い作業を している時に何かを考えようとしても考えられません。つまり、速い作業は考えることを妨害する作用があるということです。速い作業(高速計算)をしている 時には頭の中では「考えるな」という指令が出ているということです。ですから、幼児期に一番注意しなければいけないのは高速学習なのです。高速学習は、条 件反射的に処理することを要求していると同時に「考えるな」という指示を出しているのです。反射とは自動化するということです。自動化は放置すると固定化 します。固定化すると何も受け付けなくなります。これを反射式プリントで考えると「単純計算の高速化(強制反復)→考えるなという指令の繰り返し(自動化 による反射形成)→頭の硬直化→硬直化した頭の固定化→考えることを受け付けない拒絶化(人為的学習障害:ALD)→性格形成や人格形成に影響」となりま す。小学校低学年の時にしなければいけないことは「考える力」と「正しい家庭学習の習慣」を身につけることです。そして「考える力」を養成するためには、 できるだけ条件反射の養成となる高速の機械的反復作業はしてはいけないのです。具体的には計算等でスピードを競うことは最もいけないことです。子ども達 は、面白がってやろうとしますが、害になるばかりです。ここで、いかにスピード競争から思考訓練に移行させることが出来るかが教師の力量なのです。なぜな らば、単純計算のスピードをつけることはいつでもできますが、ゆっくりジックリ丁寧に考えるという習慣はなかなかつかないからです。さらに、考える力のな い子は小4からの抽象概念の世界を理解すること自体が難しくなりますので、全教科で落ちこぼれる可能性が出て来ます。「基礎学力」とは基礎計算を速くした り漢字を暗記することではありません。基礎学力とは、先生(他人)の話をよく聞くことが出来る力、先生(他人)の言葉を理解することが出来る力、抽象的な 事柄をイメージ化出来る力、つまり「考える力」のことです。 ----------ここまで ものごとには必ず裏と表がある。これが私の基本になっている考え方。だから、昨年、百ます計算を始める前にも、ネット上で繰り広げられていた「いい、悪 い」論争を一通り目を通していた。「まあ、よさそうだからやってみるか」「ダメだったら、止めればいいから...」という軽い気持ちがあった。ここのHP を読みはじめてスグに、その安易な気持ちがダメだったのがわかった。さらに、百ます計算の反復徹底と記録を求めるやり方が、タカヒロに、変な薄っぺらな自 信を植えつけさせ、考えない習慣を作らせ、そして、ものごとを丁寧にじっくりとゆっくりとやることを奪っていたのかも知れないという私の思いは、確信に変 わってきた。ためしにここのHPに載っている「考える力がつく」とされる文章問題をやらせてみた。出来ない。絵図もろくに書けない。タカヒロの名誉のために書いておくが「最レベ」というさんすうの問題集をスラスラ解く実力を持っている。なのに、出来ない。(出来ない問題が多い)私はそのHPに載っている凄まじいまでの量の情報を真剣に読んだ。読めば読むほど、これは、百ます計算をこのまま続けていたら、とんでもないことになるかも知れないと感じた。そして、私に百ます計算のお休みを決定づけさせた、最大の出来事が起こった。(指摘を受けた)それは...明日以降につづく。 …………………………………………………………………………………………… 2005年12月18日:百ます計算をお休みしたわけ-4 私に百ます計算のお休みを決定づけさせた、最大の出来事が起こった。(指摘を受けた)その出来事(指摘)とは...それは、今月13日から始まった個人面 談(妻が出席)で、担任からの指摘だった。「タカヒロさんは、友達とも仲良くやっているし、この間のお友達をケガさせて以来、先のことをよく考えて行動す るようにもなりましたし、勉強に関しては人の話をちゃんと聞いて、理解して、的確な答えを出しますし、おそらく、高学年になってもトップクラスでいると思 います」「しかし、もったいないことが1つだけあります」「それは、何でもスグにわかってしまい、的確な答えはするのですが、あせってやるというか、せか せかして落ち着きがないです」「ですから、答えがわかっているのに、ポカッと抜けたり、字とか数字が、バランスが悪いというか、読みにくくて汚いです」 「もうすこし、ゆっくり、丁寧に、じっくりやることを身につければもっと伸びるし、このままだと、能力はAなのに、Bの評価になることもあります」「それ は、本人にとってもショックなことだと思います」「その辺のことをご家庭でも話し合ってください」私はこの話しを聞いたときに、「これって、百ます計算を やっている時のタカヒロじゃん」って思った。(しかし、先生、よく見てるな〜(感心))もともとのタカヒロの性格もあるが、百ます計算でさらにそれが、加 速(笑)したんじゃないかと思った。(百ます計算はそういう要素があると思う)いろいろ考えた結果、百ます計算を無期限でお休みすることに決めた。そし て、今、新しく取り組んでいることは...明日以降につづく。 注意:これは、あくまでもタカヒロでの話しですので、すべての子どもに共通するとは限りません。そして、百ます計算を否定する内容でもないです。 …………………………………………………………………………………………… 2005年12月19日:百ます計算をお休みしたわけ-5 今回、百ます計算をお休みするキッカケとなったHPは、考える力・絶対学力を育てる「どんぐり倶楽部」である。ここのHPを読むに連れて、自分が怒られて いる気がした。ここでやってはダメっていうことを、けっこう気合いを入れてやっていたから。(笑)最近、やり始めた文章問題も、ここのもの。やる時の決ま りがある。まとめてやらない。 ゆっくり・ジックリ・丁寧に解く。必ず絵(図)を書いて、目で考える。暗算はしないで、筆算を記録しておく。 間違えに気づいても絶対に消しゴムを使わない。計算ではなく、考える過程が大事なのでヒントはもらわない。どうしても解けなければ一ヶ月後に再挑戦する。たとえ、直ぐには分からなくても「分からな〜い」と言って諦めない。 答えが分からなくても絵(図)は書ける。これからは、ここの勉強を中心に、「ゆっくり・ジックリ・丁寧に」やっていく。個人的には、T.Itoyama氏 のトライアングルナンバーズ→宮本哲也氏の強育パズル→T.Itoyama氏の文章問題(もしくは強育ドリル)をやれば、算数はOKだと思う。今日も、タ カヒロは、文章問題を笑いながらやっていた。 なぜか?だって、文章問題の内容がウンチだったから(笑)(写真参照)百ます計算を無期限のお休みと書いてきたが、だぶん、ずっとお休みになると思う。だ から、このBlogのタイトルを百ます計算から、何か他のヤツに変えないとな〜。「どんぐり倶楽部」T.Itoyama氏が書いた本をぜひ読んでみてくだ さい。 注意:百ます計算がいい悪いを論ずるつもりはまったくありません。それぞれのご家庭で、子どもにあった方法で学習するのが一番です。 …………………………………………………………………………………………… 2005年12月23日:ケーキ 百ます計算をお休みして、今、ゆっくり、ジックリ、丁寧に取り組んでいるのが、どんぐり倶楽部の文章問題。ハッキリ言って、これはいいですね〜。すごくい い。タカヒロも絵(図)を書くことに慣れてきて、その絵も個性ある絵を描き始めている。タカヒロが好きな、ウンコ問題に出てくるフンコロガシなんか、最近 は、本当に味のある絵になっている。古代エジプト人が、糞玉を転がすスカラベを日輪の回転を司るケペラ神の化身としてあがめ、スカラベの装飾品をつくった が、それに似ているからね。(さすが、エジプトが好きなだけある)今日は、おかあさんの誕生日。タカヒロと二人でお祝いのケーキを作った。(90:10の 割合だけど...)生まれて初めて。イチゴのケーキに挑戦!スポンジがうまくふくらまず、生クリームはゆるゆるで、まるで、TVチャンピオンの「料理ダメ おやじクリスマスケーキ創作勝負」に出てきたような、ケーキが出来上がった。(ガッカリ)でも、おかあさんはうれしそうに食べてくれた。タカヒロもうれし そうに食べていた。ハッピーバースデイ。 …………………………………………………………………………………………… ●1年後→コチラ |