総索引
慣れさせることの危険性
<重要:発育の大原則>→
★★★
<緊急:小6同級生殺害事件>→■■
早期教育を支える貧弱な理論
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知的早期教育・能力開発について
【2008.12/09】...朝刊を見て。

教育には道義的責任が伴う。コレを考えない教育は単なる調教である。
子供達の持って生まれた才能を潰してしまわないように工夫しながら保護者の要求に応える義務がある。
最終地点まで行った先輩として、注意してほしいことを記録しておきます。

たとえ、第一志望校に全員が合格できたとしても、本人さえも気付かない状態で子供自身を壊してしまっていることがある。
それでは本末転倒です。いくら商売でも教育という以上は、犯罪もどきのことをしてはいけない。
中学受験そのものがいけないことは殆どない。あるとすると、最難関校の国語で問われる、
年齢不相応な感情表現を要求される問題に対応するために、非常に危険な偽物の感情表現の練習をすることくらいである。

従って、注意して欲しいのは受験をするためという理由で、日常生活、学習方法、感情教育が異常になることの危険性である。
私自身が散々生徒達にやってきたことなので、その害の悪質さ(本人も回りも気付かず根深く潜行するガン細胞の様な悪質さ)は痛いほど分かっている。
最も被害を被るのは子供達をヒトから人間に育て上げる最大の条件(必須要素)となっている感味力を保育することができなくしてしまうことである。
自分を感じ、味わい、納得し、満足し、心から楽しむことを一つ一つ丁寧に体感していかなければ人間になれないという大事な時期にパターン学習が入り込み、
この貴重な時間を潰されてしまう。

この感味力を育てることが出来なければ、自己確立は出来ないし、
人間らしい判断力も育たない、
オリジナルの判断基準も持てない根無し草になってしまう。

考えて欲しい。大学は大検を受ければ誰でも受験できる。中学や高校は関係ない。
それでも、中学受験をさせるのであれば、他人任せ、塾任せは絶対に避けるべきであるし、
それが保護者としての最低の義務であり責任の取り方である。「最低の」である。

用意周到に繊細に「健全な中学受験」を目指して欲しい。その手法は「どんぐり倶楽部」で公開している。

彼らの目を見たことがあるか?見るに耐えない目である。

ところが、一般的な受験の世界では
「生気がない目」を「落ち着いている」といい、
「攻撃的な目」を「活発」といい、
「反射的で考えない目」を「反応がいい」
と言う言葉で覆い隠してしまう。
集中力があるというが、それは考える集中力ではなくて「考えない集中力」ではないのか。
表現力があるというが、
それはオリジナルではなくて「誰かの表現形式の猿真似」ではないのか。
計算力があるというが、それは計算ではなく「数字遊び」ではないのか。
理解力があるというが、それは「要点をピックアップして、そつなくつなぎあわせているだけ」ではないのか。
思考力がるというが、それは「問題を分類分けして、パターンで学習した解法を当てはめているだけ」ではないのか。

塾屋は商売である。が保護者は商売ではない。これだけ教育環境が悪化していると、保護できない場合は、感染する確率が異常に高くなる。

保護者は子供を良く見ることだ。
子供の目を見て感じ、考えることが必要な時代である。


中学受験用の
(仕上げには必要な)パターン学習で「確かな学力」なんてのは育たない

さらに、その子の持っている力を無理なく最大限に伸ばすための思考力養成は中学に入った後では、残念ながら遅すぎる。
中学に入ってから出来ることは「12才までに作った豊かな思考回路を使うこと」だからだ。

パターン学習で「豊かな学力」は育てようがない。だから、通常の中学受験対策は、危険で根本的な勘違いを内包していると言えるのである。

●都教委が子どもに自信持たせる指導法を研究するらしい<WebNewsより>...追記(日記より転載)
 東京都教育委員会は来年度から、自分に自信の持てない子どもの自尊感情を高める指導方法について研究を始める方針を固めた。
 日本の子どもは最近の学力テストや国際調査で自己肯定感が低いことが分かっている。
 いじめや不登校など教育問題の根底にも子どもの自尊心が少ない点があるともみられ、向上策の開発に着手する。
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「読み書き計算・パターン学習」などの「ガラスの自信」では役に立たないという事の証明です。
長年、同じ現象(教育の結果)を目の当たりにしているのに、今まで全く気付いていないのですから、今回も怪しい。
<トンチンカンな方向>に向かわないようにして頂きたものです。
...研究している間に「どんぐり方式」を試してみることをお勧めします。全て解決されますからね。