●学習障害と言われ、WISCの結果が散々だという相談でも、本当の機能的な学習障害だった子には一人もあったことがありません。全ては人為的学習障害・ALD(Artificial Learning Disabilities)
※ただし、フラッシュなどのし過ぎで体のコントロールができにくくまでなってしまった子には遭遇しました。ALDの延長上にある肉体制御の混乱です。
■実践記録を紹介します。理論を持っていると誰にでも合わせた指導ができるということです。
アンカラママさんのブログより転載
【続く試行錯誤】
●今のところ、幼稚部、1年、2年までは問題を読み聞かせ、3,4年は問題を自分で選んでもらっている。
しかし、3年も読み聞かせ方式に戻すことを検討している。
問題を途中までやって、解けなければ放棄して騒ぐ子がおり、他の子もそれに釣られるので、どうしようもないのである。
寺子屋では、字が読める子に読み聞かせ方式をとった事はなかったのだが、最初の第一歩を踏み出すのに、読み聞かせ方式がかなり有効なのがわかった。
大人が読んであげることによって、子供はイメージ化に集中できる。
4年生で、低学力の子が4人いるが、先日このうちの3人を放課後集めて、読み聞かせ方式でやってみた。すると、どの子も積極的に絵を描き、答えにたどり着け、とてもうれしそうだった。
この子たちは、自力でどんぐりができない段階にいる。
1人は精神治療に通う子。
今まで、作品を提出しない4年の子を昼休みに呼び出し、読み聞かせ方式でやったことがあるが、急に開眼し、クジラの活き造り問題程度解けるようになった男の子がいる。
しかし、メンタル算数塾(そろばん、そろあん)に行っている子は、
早く答えを出す癖が抜けないので、変化がない。 また、4年に、普段成績がよいので、先生に注意されない子がいるが、どんぐりをさせれば、パターンで点を取ってきたのが一目瞭然である。
この子は、ボードで見本を見ても、「わからないから教えて」と言う。
(※どんぐりポケットでも同じです:全世界共通の事実なんです)
解き方を教えずに途中で終えると、「わからないのに、どうして教えてくれないのか」と気色ばむ。
彼女ほど成績の良くない男子たちが、自分たちには見えて、なぜ彼女に見えないのか、不思議な様子である。
彼女は、ペンギンの筆箱問題を最後に、作品も提出しなくなってしまったので、個人フォローが必要なのだが、学校の理解が得られるとは思わない。
母親とは親しくなったので、フォローのために家に呼んだのだが、答えははかばかしくない。
学校のような集団どんぐりでは、宿題に使って、家の人にサポートを期待するか、問題を選択制にしている場合は、授業後に個人的フォローが必要になってくる。
2年以上は、自力で積極的にどんぐりができる子達がいるので、彼らだけは選択制にして、他の子を一斉読み聞かせ方式にするのがいいか。
試行錯誤が続く。