●思考力の基礎を、単純な図形や数式の操作と思って、
幼児・児童期に「思考力の基礎を育てておきましょう」といいながら、
パズルや既存の絵図を操作させている教室などを見かけます。
これも、勘違いです。
大量暗記や高速反射訓練(調教)などと比べれば、ん〜〜、悪くはないですが、残念ながら勘違いです。
しかも、それを「楽しく」できればOKと思っているようです。
全然違います。
描き起こすこと。
これが最重要課題なんです。
文字や言葉という、直接には操作できない記号を、
直接操作できる絵図(視覚イメージ)に自力で描き起こすこと。
これが、力なんです。
この力を養わずに、描いてある絵を見て
「どっちが多い」
「どっちが少ない」
「これはこれより何こ多くてこれはこれより何こ少ない」
「コッチはコッチの何倍」
なんてやってもダメです。
逆に、正確な絵図を描き起こせるようにさえ育てておけば、
一言「同じ数のひとかたまりの<何個分>のことを<〜倍>っていうんだよ」で
応用まで全て終えたことになります。
一瞬です。
改めて、〜倍に関する問題を剃る必要は一切ありません。
なぜなら、見えるように描くことができるのですからね。
もちろん、文章問題にヒントの絵図など描いてあろうものなら論外です。
あ、それから、18までの暗算でできるようにすべき計算を
指折り残以外ですること(物を使って行うこと)も、
思考力養成の方法を知らない証拠ですので、
その学習方法は検討の余地ありです。
人間の感覚器官で、自在に数を感じることが出来、操れるのは指だけだからです。