●体罰と称する暴力(PV:Public Violence)・しつけと称する暴力(DV:Domestic Violence)は同根です。
構造的は「しつけの勘違い」で、明らかにしています。
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〜教育、〜子育て、というように「育てる」場合には、
育てる対象の年令(成熟度といってもいいでしょう)によって
有効な提示の仕方が変わります。
→「しつけの3段階」
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■「思考の臨界期」より抜粋
■「しつけ」をする理由と効果的な方法
「しつけ」とは
「その社会でタブー視されていることに
不快感や違和感を持つように育てること」で、
基本的には不自然な行為です。
ですから、
物心つかない時に
原初的な感覚を利用して慣らすことが
大事になります。
不快感や違和感は
普段しないことをしたときに生じます。
小さいときであれば
小さな刺激で大きな効果が得られます。
ですが、
幼児・児童期の刺激は
不快感を促す刺激であっても
穏やかなことが望まれます。
しつけの時には
不快感を催すことを
しなければなりません。
ですから、
しつけは子供が
物心付いてからすると
副作用があるのです。
それは、
叩くことや
命令の言葉などで
不快感を与えるしかないのですが、
物心ついた後では
不快感と共に
言動そのものが
子供に残り
パーミッション効果を
生むからです。
物心付く前ならば
不快感だけで済みますので
弊害は最小限で
済むことになります。
■「しつけ」の限界と2種類の「しつけ」について
物心付いてからは
本来的な「しつけ」は
できません。
しつけは
否応なくさせることですから
不自然なことを
強制することになります。
ですから、
納得の前の段階の 快・不快の感覚を
応用するのです。
物心付いてからは
快・不快ではなく
「約束」を納得させ
「守らせる」
ように仕向けます。
つまり、
第1の「しつけ」は
快・不快の感覚を利用しますが、
第2の「しつけ」は
「約束」だということです。
物心ついた後にまでも
快・不快を応用して
「しつけ」をしようとすると、
強制ですから
何らかの暴力を伴います。
そして、それは
「しつけ」の本質(快・不快の感情の育成)よりも
暴力の傷跡を
大きく残します。
物心付いてからは
説明し、納得させて、
ルールを分からせることしか
ないのです。
満足な親子関係が
なければ難しいことです。
強制を感じる段階でのしつけは
体は従っても
心は従わないからです。
これでは本当のしつけには
なりません。
自分一人になったときには
強制的に止められていた言動は
歯止めが利かなくなるからです。
「しつけ」は
「自分からするように
仕向ること」と
考えると色んな方法が
出てきます。
「自分からするように
仕向ける」というのは、
どういう場面があるでしょう。
例えば、
「ただいま」と言わせたい時には
「ただいま」と言わなくても
迎える方が
「おかえりなさい」
「おかえり」
「早かったね」
「学校どうだった?」
「今日は寒かったろう」
と声を掛けます。
誘い水です。
返事をするまで呼びかけます。
「返事をしろ」とは言いません。
環境設定を十分にするということです。
また、大事な
「しつけ」には
「身体を動かすことを
いとわないように育てる」
「他人に相談できるように育てる」
という項目もあります。
さらには、
「相手が悲しむようなことは
しない言わない」
「相手を思って自分の言動に判断を加える」
ということもあります。
「~~っていうと**ちゃんは悲しくないかな?」
「悲しくなるようなことは言わないようにしよう」
と言ってあげるといいですね。
「しつけ」とは
させることではなく、
自分からするようにしむけることです。
「自分から」というところが大事なのです。
なぜなら、見張ってる人が
いなくなると止めてしまうようでは
困るからです。
■自分からするように仕向けることが「しつけ」です。
ですから、
快・不快の原理を使うのです。
また、
ワガママであることは
大事なことです。
ワガママで
命に関わることは
殆どありません。
ワガママを
叱る必要はないし、
叱る利点もありません。
反対に
ワガママがなければ
我が道はありません。
好きなことと
上手なこととは
同じ意味ではありません。
もちろん
得意なことと
好きなこととが
同じ意味でもありません。
大事なのは
上手なことでも
得意なことでも
ありません。
大事なのは好きなこと。
その上が楽しいこと。
その上は面白いこと。
体を動かすことを
厭わないように育てましょう。
それには、
自分が動いているところを
見せてあげることが第一です。
「させる」ことが第一ではありません。
そして、お手伝い期を利用して
面倒なことでも
楽しく丁寧にすることを
手伝ってもらうのです。
■「しつけ」的言葉遣いを知っていますか。
言葉の感覚(語感)を
育てることです。
もちろん日本語です。
日常的に
子供が確かめられる言葉を使わないと
ただの役に立たない知識となります。
「しつけ」的心遣いをしっていますか。
心の感覚(心感)を
育てることです。
他の人がどう感じているのかを
感じる感覚が大事だからです。
「急にさせない・やめさせない」
ということも大事な注意点です。
「テレビはエンディング・予告までキチンと見る」
「あと5分で終わりにしましょうね」
「おやつを食べてから宿題しようかな」
予告が大事なのです。
1クッションが大事ということです。
「心の準備が」いい結果を招くからです。
自分を納得させる時間を与えると、
自分の意志でやることになるからです。
「自分で」が自分を作り、
確かな感情を育て
自信を作り上げます。
回りの状況が分かるように
育てることも重要です。
回りの状況が分からないと
能力があっても
対応できないからです
■「しつけ」に関するメモ・見本として親が日常的にすること
・体を動かすことを厭わない。
・チョットしたことでも手を抜かない。
・複雑なことでも丁寧に根気よくする。
・記録することを厭わない。
・覚えていれば見直す必要はないが、記録を取ることを自然にする。
・一連の納得して決めた動作を毎日できるようにする。
例:帰って来たらテーブルの上のメモを見て、おやつを食べる。
簡単なお手伝いをキチンとこなす。
※忘れても叱る必要はありません。確認だけでいいんです。
■幼児・児童期の刺激は
不快感を促すことが
目的である刺激であっても
穏やかなことが望まれます。
大人より何十倍も敏感な時期に
大人と同じ刺激や
大人よりも大きな刺激を与えると、
その刺激は
種類の如何に関わらず
ストレスを与えるだけの
劇薬となります。
そんな刺激を
与え続けていると
子供は最終的には
無反応状態となります。
表情が乏しい能面のような顔になります。
■しつけの3段階
1・触覚(タッチ)
2・視覚(親が「お手本」を見せ続ける)
3・言葉
物心付いたら絶対に
叩かない(手は出さないで口を出す)
全てに共通していることは
「穏やかに」接することです。
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