●料理の味付けにも優先順位があるように、教育にも優先順位がある。
「どうせ将来やるから」あるいは、
「いつかは必要になるから」という理由で、
幼児・児童期にそれをさせることは、重大なミスエデュケーションである。
その時期にしか出来ない、必要不可欠なことに丁寧に時間を使えないという危険を犯しているからである。
●指針(最初の一歩)が間違っていると、全ての努力は水の泡となる。頑張れば頑張るほど、頭で想定している理想とはかけ離れていく。
例えば、どんなに頑張って泳いでも、進んでいる方角が誤っていると(飛び込む方角が間違っていたら)、目的地には永久につかないし、
気づいた時には力尽きていることが殆どである。
■企業や小学校への英語導入や中学部の英語指導もしていることから、英語についての相談がこのところ多いので簡単にコメントしておく。
●思考力養成を考慮せずに、「英語を」は本末転倒
→日本でそんな余裕のある子供は探しだすのが難しい。
→「発音は小さい時に」も心配無用:強制は簡単(筋トレ+腹式呼吸は必要になるが高校以上が望ましい)
<無理なく無駄なく効果的なマスター方法>
●12歳までに思考力養成を終える。
→中学で英語の万能基礎となる文法・語順訳を身に付ける。
※2012年現在6種類の英語の教科書を使っていますが、3年生のもの1冊で仕上げられます。単語数は必要なら別途覚えます。
→英語を話せるようになりたいのなら(話すことが本当に必要なら)高校で、毎日1時間「絶対に日本語を一言も使わない生活」
をする(クラブ活動でも授業でもOK)だけで、完璧になります。咳払いも英語!
※日本人が、何年も英語を学習し読めても話せないのは、缶詰状態を作らないからです。
その証拠に、大学の英語部に入れば、厳しい部ならば、日本語一切厳禁なので2-3ヶ月で普通に聞くことも話すこともできるようになります。
その際に、差が出るのは文法です。暗記で済む言い回しは数週間でいくらでも暗記できるからです。
※他にすべきことは、自分が使う環境にあった特殊な単語(テクニカルターム)と決まり文句を、使う環境が決まった後で強化するだけです。
*現段階(自然な状態では、日常的には英語を必要とはされない日本)では、小学校への英語導入は極めて危険である。思考力養成時間を潰しているにすぎない。マイナスはあっても、ほんとうの意味でのプラスはない。子供が意味の分からない演歌を歌える(状況に合わせてオウム返しのフレーズを言える)ことであったり、演歌特有の歌いまわしであるコブシが回る(ネイティブ発音ができる)ことを強化しているに過ぎない。
子供が小学校で演歌の授業を受けて歌が上手になった...を評価するのはズレています。思考力養成は何処に行ったのでしょう。
●それでも、次善策(回避策)として下記を作ってはあります
「英語を一切使わないで英語をマスターする小学校英語」...英語を使わないので、どんな先生にでも出来ますし、中学での進化を保証できます。