健全な子育てと教育のヒント❏どんぐり倶楽部の雑記帳

Good Education with Smart Learning by DONGURI-CLUB

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    ■そういうことか(文責:どんぐり倶楽部)

    <他ブログより再掲載>
    ●長い間、せっかく「どんぐり倶楽部」に出会ったというのに、並行して早期教育をしている人が大勢いることを不思議に思っていた。

    「いいとこ取り」と言いながら、「悪いとこ取り」になっていることが分からない。

    「バランスよく」といいながら、平気で「アンバランス」な学習をさせている。

    ・・・なぜ、気づかないんだろう。熱心なのにズレてる。

    このところ、そういうブログをたてつづけに見て分かったことがある。

    以前は、「検証(←リンク)していないから」だろうと思っていたが、それだけではないようだ。(検証しても「でも、やっぱり」という人までいる)

    芸術系にしても文学系にしても語学系にしても共通した根本的な認識不足が原因なのだ。

    時々、「ギリシャ彫刻を超えるには」という例えで書いていたので分かってもらえていると勝手に思っていたが、全くの思い違いで、なかなか読み取ってはもらえないものだと痛感した。
    bbs-log05.html、bbs-log07.html、bbs-log21.html
    ※リンク先にJUMPした後で「ギリシャ彫刻」で検索

    分かりやすく書くと、「幼児・児童期には、表現された言葉や音や絵そのものを入力しても無意味である」ということだ。更に進めると、何事も忙しい現代では、マイナスにしかならない。

    <下記はあるブログからの引用をちょっと加工したが、論旨は同じである>
    1.芸術を楽しめたほうが人生の楽しみは増える
    2.芸術を味わえる心を育てたい
    3.環境が大事
    4.小さい時からコンサートや劇場に行く

    *おっとっと、3.まではその通りだが4.が全くの勘違いである。

    言葉も音も絵も、伝えたいことはその先にある視覚イメージであり、さらにはその視覚イメージから連想される原形イメージであり、最終的にはその原形イメージにリンクしている実体験で獲得して蓄積された感覚・感情である。

    この感覚・感情を豊かに蓄積することだけが真に「幼児・児童期の芸術・文学・語学の教育である」ということが分かっていないのだ。

    だから、本体ではない単なる表現手段である「言葉・音・絵」を入れ込もうとするのだ。また、入力は多いほうがいい(とか強い方がいい)という二重の勘違いも拍車をかける。「消化なければ何もなし」にも気づかないで、入れたから大丈夫と思っている。

    残念ながら、それでは、よくても「知っている(覚えている・聞いたことがある)」というだけで、そこには感動も何もない。永遠に「分からない」状態になる。

    幼児・児童期に味わうべき・感じるべきことは、表現者が表現しようと思った本体そのもの(あるいは近似値としての似たような体験から生じる感覚・感情)であって、そのために使われた手法ではないのだ。

    なぜならば、本体を持っていなければ、手法よって表現されたもの(伝えたいと思っている本体)を味わうことは不可能だからだ。表現者は本体を伝えるために、工夫して表現しているのだから。でなければ、あの手この手で表現の工夫はしない。

    つまり、芸術にしても文学にしても語学に関しても、幼児・児童期に味わって感じて獲得したいつでも再生可能な深い生の感覚・感情のみが、その子の万能の力になると言うことである。

    だ・か・ら、どんぐり倶楽部の5歳までの幼児教育は「させない教育(生活を感じて味わうことが全て)」なのだ。
    「ゆっくり、ジックリ、丁寧に」感じて味わう生活をするには十分な時間(時間的に余裕のある生活が基本)を要するので他のことをしている時間など微塵もない。でしょ?

    芸術に親しんで欲しいからコンサートに行く?違うだろ。その音楽が伝えたいと思っている本体を味わっておくために「自然を味わい感じる」ために「ゆっくり、ジックリ、丁寧に」自然の中で過ごす。だろ。

    *行ってはいけないとは言わないが、本体を知るべき時にそんなことをしていては頭でっかちのおバカさんになるよ。
    「ああ、ヴィヴァルディの四季ね。知ってるよ」で終わり。なんて貧相なことだろう。しかも、こんな結果を導くために子供の貴重な時間を費やしている。

    *ちなみに、演奏・スポーツなどの肉体制御に関することで幼児・児童期に有効なこと(柔軟性の獲得と肉体の成長に沿った訓練)はありますが、今回の場合は無関係。

    *迷路やパズルやブロックを置き換えても全く同じことが言える。思考力養成の勘違いである。本体は何かを見失うと材料を本体と勘違いする。

    *「良質の算数文章問題」をする時の<注意>に、ヒントは一切与えない。書き方を教えてもいけない。とワザワザ書いてあるのに、ヒントを与え書き方を教える人がいる。「出来ればいい」「解けたほうがいい」と思っているからだ。それでは、自力で思考回路養成はできない。だけなら、まだいいが、永久に回路を作る方法を実感できないから、能力を使えなくなる。能力を使えなくして目の前の問題を解けるようにしても結果は致命的なマイナス教育になる。これも、本体(育てるべき対象)を見誤っているからだ。

    *勘違いついでに、教育の勘違いの行き着く先はココです。
    http://reonreon.com/crime.html
    上部が「誰でもよかった殺人」下部が「いじめ」に関する記事です。どちらも同根。


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    • 3 December 2012
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