<教育コラム005>〜危険な脳の活性化〜
みなさんは「動かない自転車」という笑い話をご存知でしょうか。この話は「脳の活性化」と「考える力」の関係をよく表している話です。
タイヤはブンブン回っている(脳は最大限に活性化している)のにまったく進まない(学力が育たない)自転車(子供たち)があると言ったら驚きますか? 自転車の足元を見ると一目瞭然です。スタンドを立てたままで懸命に漕いでいるのです。これではタイヤはよく回るでしょうが、自転車は進みません。自転車の用を果たすことは永遠にできないのです。さらに、実際にスタンドを立てたままで自転車を漕いだことのある人ならば、道を走るときの力の入れ方やバランスのとり方とは違っていることが分かるでしょう。タイヤを回すことができれば、上手に走れるというわけではないのです。
それなのに、「タイヤをブンブン回すことで、自然にドンドン走ることができるようになる」と思っている人がいます。何とお粗末な考え方なのでしょう。これではいつまでたっても道を走ることはできないし、ましてや坂道やでこぼこ道を走破することはできません。
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