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<教育コラム010>〜「生きる力」とは「生き抜く力」〜

「どうして勉強しなきゃいけないの?」
「数学が何の役に立つんですか?」
「英語なんて使わないのにどうして覚えなきゃいけないんですか?」
等と言われて困った経験はありませんか。
 勉強をする理由は「勉強は人間(成人)になるための頭の体操だから」です。
 そして「教育とは人生を楽しむことが出来る力を育てること」です。
他の理由は全てオマケです。
 教育界では「生きる力」という言葉が流行しています。しかし「生きる力」と言われても、
どうもピンとこない。そこで「生き抜く力」と言ってみると少しは分かりやすいでしょう。
つまり、世界のどこにいても生き抜くことができる力のことを「生きる力」と言うんです。
日本は今まで海と言葉に守られて来ました。ですが、これからは海も言葉も守ってはくれま
せん。仕事と同じように、時代が進むとともに距離の壁も言葉の壁もなくなる(ボーダーレス
になる)からです。そんな時に一体何が自分を守ってくれるのでしょう。それは自分しかいま
せん。今も昔も自分を守るのは自分しかいないんです。いつまでも親がいるわけではありま
せん。いつも隣に親友がいてくれるわけではありません。いつでもどこでも一緒にいるのは
自分だけなんです。では、どうしたら自分で自分を守れるのでしょう。何が力になるのでし
ょう。それは「自分を信じる力」があるかどうかにかかっています。自分を信じることを自
信と言います。では、自分に自信があるとはどういうことでしょう。自信があるとは、色ん
な価値観の中でも自分の価値観を見失わずに生きていけるということです。誰に何と言われ
ても自分の判断を信じて生きていけるということです。自分が作り出した価値観・判断基準
を持てる力のことを「生きる力」と呼ぶのです。そして、この力をつけるには、どうしても
「考える力」が必要になります。だから人は勉強するんです。色んな考え方が出来るように
勉強するんです。間違ってはいけない。頭はへんてこりんな計算をするためにあるのではあ
りません。頭は自分の判断基準を作るためにあるのです。そして、これがあると人生は一気
に楽しくなります。だから「生きる力」=「人生を楽しむことが出来る力」となるのです。
これが「教育とは人生を楽しむことが出来る力を育てること」と言える理由です。

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